今年の冬の「鍋」トレンド、キーワードは″シメ″! オススメレシピも紹介
生活者の意識・実態に関する調査をおこなうトレンド総研は、今年の冬の「鍋」トレンドとして"シメ"の楽しみ方に注目し、20〜50代の男女500名を対象に、「『鍋』に関する意識・実態調査」を実施した。
○鍋で"シメ"を楽しみにしている人が75%
まず、「あなたは鍋が好きですか?」と質問したところ、87%と約9割が「好き」と回答。また、「今年の冬、鍋を食べたいと思いますか?」という問いには90%が「そう思う」と答えており、多くの人が鍋を楽しみにしている様子がうかがえる。
続いて、「鍋を食べる際、残ったスープ・出汁で"シメ"を食べることはありますか?」と聞くと、53%が「よくある」、34%が「たまにある」と回答。合計で87%が、普段の鍋料理で"シメ"を食べる習慣があるようだ。
そこで、「鍋において"シメ"を楽しみにしていますか?」と聞くと、75%が「楽しみにしている」と回答。また、「鍋において"シメ"が最も楽しみ」と答えた人も49%と全体の半数にのぼった。
さらに、「鍋において"シメ"を意識してメニューを選ぶことはありますか?」と聞くと、46%と約半数が「ある」と回答。多くの人が、鍋において"シメ"を重要視していることがわかる。
■「"シメ"をアレンジすれば鍋はもっと楽しめる」が約7割
「鍋の"シメ"の定番として思い浮かぶもの」を複数回答で聞いたところ、「ごはん(雑炊など)」(71%)、「うどん」(50%)、「ラーメン」(27%)などが上位に。しかし一方で、「鍋において、もっと"シメ"のアレンジを楽しみたいと思いますか?」という質問には、58%と約6割が「そう思う」と回答しており、定番メニュー以外にも"シメ"のバリエーションを求めている人も多い様子。また、「"シメ"をアレンジすることで、鍋がもっと楽しめるようになると思いますか?」という質問には、68%と約7割が「そう思う」と回答している。
この結果を受け、食のトレンドに詳しい赤堀料理学園の赤堀博美校長は、最近の鍋の楽しみ方の傾向は、「具材」だけでなく「スープ」まで食べきるという点だとし、その流れから「今年は"シメ"の楽しみ方がますますバリエーション豊かになっていく」と予想。定番の「雑炊」「うどん」「ラーメン」などのほか、アレンジのきいた"シメ"メニューに、より注目が集まっていくと語っている。
さらに、「すぐに家庭で出来る"シメ"のアレンジ」のオススメとして、「トマト鍋をベースにした、今流行の『ナポリタン』と、寄せ鍋をベースにした『そば』」をあげている。
○赤堀校長オススメの"シメ"レシピを紹介
■レシピ1:「トマト鍋×ナポリタン」
【材料】(2〜3人前)
<鍋のベース> カットトマト缶:400g、にんにく:1かけ、水:2カップ、コンソメ:小さじ2、砂糖:小さじ1、塩・こしょう:適量、オリーブ油:適量
<具材例> ウインナー:8本(斜め半分に切る)、ベーコン:4枚(1枚を4つに切る)、玉ねぎ:1個(1cm幅のくし切り)、ブロッコリー:1株(小房に分ける)、にんじん:1本(ピーラーで1、2cm幅に薄切り)、ごぼう:1/2本(ピーラーで1、2cm幅に薄切り)、じゃがいも:1個(皮をむいて1cm幅の半月切り)、なす:1本(1cm幅輪切り)、しめじ:1p(石づきをとり、小房に分ける)、エリンギ:2本(縦4等分のまき割り)
<シメ> パスタ麺(1.7mm ※鍋の中でそのままゆでる場合は1.4mm):適量、バター:大さじ1
【作り方】
<ベースの作り方>
1. 鍋にオリーブ油をひき、みじん切りにしたにんにくを香りが出るまで炒め、カットトマトを加え、さっと炒める。
2. 1に水・コンソメを加え一煮立ちさせ、砂糖・塩・こしょうで味を整える。
<シメの作り方>
1. 残った汁を煮立たせ、バターを溶かす。中火にしてゆでたパスタ麺を入れてあえる。
2. 麺を混ぜながら、塩・こしょう・ケチャップで味を整える。
■レシピ2:「寄せ鍋×そば」
【材料】(2〜3人前)
<鍋のベース> 昆布(10cm四方):1枚、水:400ml
<具材例> 鶏もも肉:1枚(一口大に切る)、たら:2切れ(一口大に切る)、木綿豆腐:1丁(奴に切る)、しいたけ:1p(軸をとる)、しめじ:1p(石づきをとり、小房に分ける)、えのき:1p(石づきをとり、ほぐす)、白菜:1/4株(食べやすく切る)、長ねぎ:1本(斜めに切る)、にんじん:1本(花型に抜く)
<シメ> そば、砂糖、酒、しょうゆ、みりん、ねぎ、こしょう・ゆず皮:各適量
【作り方】
<ベースの作り方>
固く絞ったぬれ布巾で昆布の表面をふき、鍋に昆布と水を入れて中火にかける。沸騰直前で昆布を取り出す。
<シメの作り方>
1. 残った汁に砂糖・酒・しょうゆ・みりんを加え、一煮立ちさせる。
2. 水でさっと洗ったゆでそばを1に加え、再沸騰させる。
3. ねぎ、こしょう、ゆず皮を入れる