せんべいにプリントして、写メを食べてみたい
……噛み締められるんです。スマホで撮影し、せんべいにできてしまう。
映像制作を手掛ける「ティードリームネットワークス」（青森県三戸郡南部町）と南部せんべいの加工・販売を手掛ける「味の海翁堂」（青森県八戸市）がコラボし、6月より発売しているのは、その名も『スマプリせんべい』（1枚：税込み315円）。
例えば、景色でも良い。自分の彼氏や彼女の写真でも良い。愛しきペットの写真でも良い。それを、特設サイトへ送信。すると、海翁堂がデータや注文者の情報を基にフルカラープリントし、作り上げてくれる。完成までにかかる日数は、50〜100枚で10日ほどだそうです。
その上、このせんべいは食べられる。せんべいだから、当然か？
では、その製造工程について。まず、プリントに適した優等のせんべいを選別します。表面が歪んでいたり、耳が欠けているものは、ここで除外。そして表面をフラットにするため、せんべいを成形。インクが綺麗にプリントされるよう、粉も飛ばしてしまいます。そして、ようやくプリントをスタート！ ちなみにここで使われるのは、もちろん可食インクです。要するに、食べられるやつ。その後、乾燥室にて1〜2日間乾燥させたら出来上がりー。
これら1枚1枚を専用ビニールに入れ、真空抜きシーラーで空気抜きの個装作業をすれば、ようやくユーザーの元に送ることができるわけです。手間暇、かかってる！
そんなこんなで形となった『スマプリせんべい』の雰囲気は、画像で確認していただきましょうかね。どうですか、せんべいに思いっきり美女の写真がプリントされちゃってませんか!?
「イメージガールとして、地元で活躍しているモデル・東愛（あずまあい）さんを起用しました。若年のお客様にも地元特産品に親しんでいただき、その可能性を感じていただければと思っております」（「ティードリームネットワークス」・田中代表）
青森県八戸市の特産品である『八戸南部せんべい』と情報通信（特にスマートフォン）とを融合させた商品の発売を通し、地域の発展に貢献したい。それが、商品開発のきっかけだそうです。
そして、やはりというか10〜30歳代の“プリクラ世代”による注文が多い模様。
「あと、プレゼント用や企業のノベルティグッズ用としてご注文される方も多いです」（田中代表）
プリント後約4カ月間は美味しく食べることができ、開封しなければ3年以上鮮明な印刷が持続するという、このせんべい。観賞用としても、ある程度は大丈夫そうです！
「こんなにキレイにプリントされるとは！」、「観賞用としても注文したい」、「家族や友人にもプレゼントしたい」といった声が今までに寄せられているという、この『スマプリせんべい』。
白せんべい、ゴマせんべい、豆せんべい、いずれにもプリントが可能です。
（寺西ジャジューカ）
