お湯でメイク、落としちゃっていいですか？
もちろん今でもそれが基本であることに変わりは無いのだが、化粧業界はもっと簡単に化粧を落とせる方向に進んでいるらしい。
最近よく見かけるのが、お湯で落とせるという触れ込みの化粧品。この春にはお湯で落とせる化粧下地、なども販売された。
そんなお湯で落とせる化粧下地「FWBフルメークウォッシャブルベース」を販売された資生堂さんにお話を伺ってみた。
「大丈夫です、汗によって流れ落ちるということはございません」
その理由はお湯をなじませるとやわらかくなるポリマーを下地に配合しているため。お湯をかけると、下地が肌から浮き上がるのだ。
なので、下地を塗って上から普通にファンデーションなどのフルメイクをしておき、落とす時はお湯をかけてやれば下地ごとメイクが浮き上がるというわけ。
ただし使用量が少ない、塗りむらがあると落とす時にムラがでるとか。そこで、「通常の化粧下地よりも多い、パール粒2個分が適切な量となります」
左右のほお、目の周り、ひたい、鼻、あごに乗せ、指の腹を使ってしっかり塗る。目もとも目のキワまで、しっかり付けることが大事。
メークを落とす時は手のひらで顔を押さえてお湯とメイクを馴染ませ、撫でるように洗い流すだけで大丈夫。
ちなみに最適温度はちょっと熱めの40度。水やぬるま湯で落とすとヨレてしまうこともあるのでご注意を。
そんな下地より以前に販売され、今やあらゆるメーカーが出しているのが、お湯で落とせるマスカラ。
お湯で落ちる理由は、フィルムタイプと呼ばれるマスカラの性質。マスカラを睫毛に塗ると、睫毛の表面にフィルムの膜が張る。この膜が水を弾いてくれるのだそう。
この膜は耐水性だがお湯には溶ける性質を持っているので、お湯だけで簡単に落とせる、というよりも、つるりと外れる。
この耐水性によって、汗や脂で滲まず、パンダ目にならないことも人気なのだそう。
これからは気温がぐんぐん上昇。家に帰れば涼しい部屋で一刻も早く寛ぎたい。そんな女性には心強い味方の、お湯で落とせるメイク。マスカラだけでなく下地も登場したおかげで、フルメイクも全部簡単オフできそう。
ものぐさな人だけでなく、クレンジングで肌をこするのがいや。という敏感肌の人にもおすすめです。
（のなかなおみ）
