海抜250mのミクカフェに行ってみた
実は4月26日から6月16日までの限定開催だったが、来場者が1万人突破を受け、6月28日から7月23日まで「Ver.2」と銘打って延長開催されているのだ。テーマは「初音ミクwith LOVE」。同店でドリンク・フードを注文すると一枚ハート型のメッセージステッカーがもらえる。それを各自がメッセージを書いて入り口の壁にペタペタ貼っていた。さらにさらに、フード注文でポストカード、ドリンク注文でコースターをゲットできる（もちろんそれらには初音ミクがデザインされている）。
前面に右手を広げ長いツインテールを広げて立っている初音ミクはお馴染みの衣装と髪型、等身大だけあって迫力があり、今にも踊り出しそうだった。また、店内奥にはミクがドリンクを片手に微笑んでいる大きなイラストがあり、ちょっとアダルトな雰囲気でこれもなかなか見ごたえがあった。
そして、ルイ・ヴィトン仕様のミクは、髪型も服装もガラリと変わり、顔もちょっと大人っぽくなっており、童顔のミクよりも筆者としてはこちらのほうが好みだったりした。どちらもガラス張りの壁を背に設置されているので見るときは逆光となるため、写真撮影では昼間でもストロボが必要かも。ほかにも、見上げるとたくさんのイラストが壁の上に展示されていたり、店内の黒い壁のほうにはイラストだけでなくミク動画が流れていたりと、まさにミクだらけである。
で、そろそろ昼時になったので、ドリンク・フードを頼もうとメニューを見た。やはりミクを筆頭にボーカロイドたちにちなんだものばかりで、たとえば、“はちゅねミク”をかたどった「39カレー」と「ピタサンド」、巡音ルカをイメージした「ルカタコス」、ドリンクではミクの髪型を模したカクテル「ツインテール」、リンとレンのツインをイメージしたバナナカクテル「RIN LEN」など。
今回その中から、ミクのヘッドホンをイメージしたメロンソーダカクテル「HATSUNE」と「39カレー」をオーダーした。ミクの髪のようなエメラルドグリーンのカクテルの中にヘッドホンに似せた赤い何かのフルーツの角切りが入っていた。味はとても甘く、爽やかな感じ。「39カレー」にはご飯の部分を顔に見立て、さらにネギが一本ほぼまるごとトッピングされていた。このネギがなかなか手強く、ナイフとフォークで適度の大きさに切ろうとするのだが、皮が硬くて容易には切れなかった。やっぱりネギは一皮剥いたほうがいいのか。
デザートとして、“はちゅねミク”の顔が焼きこまれたどら焼きを食べた。こちらはふつうのどらやきのような味で、とくに食べるのに苦労はなかった。ノーマルに近いほうが楽に安心して食べられるという感じ。
なお、同展望台に入るために払う入場券（1500円）で、森美術館にも行ける。「LOVE展:アートにみる愛のかたち-シャガールから草間彌生、初音ミクまで-」が9月1日まで開かれており、こちらもかなりおもしろい。ミクカフェと一緒に立ち寄ることをお勧めする。
天気のいい日はとても見晴らしが良い。ミクファンならずとも、ちょっと行ってみる価値はあるだろう。
（羽石竜示）
