散歩のときに飼い主の手を守るイヌ用リード
その名も、『ゼロショック（犬のリード）』（sumainu販売）。平紐型のリードで、散歩のときにイヌに強く引っ張られても、波型のショック吸収素材が飼い主の手にかかる負担を軽減してくれるという。小型〜大型犬まで、引きの強い元気なわんちゃんにおすすめとのこと。
「同製品を企画・開発したEZYDOG社はもともとはバンジージャンプ・水上スキーの道具をつくっていたオーストラリアのメーカーなのですが、ガレージの近所に住む愛犬家たちにペットの犬具にこのスキーの道具などが良いのではないかと考え、切ったり、付けたりの思考錯誤をしていたらしいです」
スキー用品の材料がもとになっていたとは意外！
ところで、イヌが急に引っ張る力によって飼い主がケガするのは、たとえばどんなケースがあるのか。
「とくに中・大型犬に多いですが、散歩中などにそれまでおとなしく歩いていたのに、横から急に別のイヌに遭遇したり、風の強い日に物が飛んで来たりすると、飼い主の予想外の動きをすることがあります」
「そのような場合、同社のクージョやマトリーといったリードだと（普通の他社リードを含めて）急にイヌが引っ張ったりすると飼い主の肩が外れたり、転んで骨折したり、脱臼してしまうことがあるようです」
おー、怖い、怖い〜。
逆に、イヌが飼い主に急に引っ張られてケガするケースはあるのか。
「チョークチェーン首輪だと、強引に引っ張ると首輪が締まりケガや呼吸ができなくなったりしてしまう場合があります。さらに一般のリード、とくにトレーニングなどに使うロングリードは、イヌがリードの長さを理解できずにボールなどをどこまでも全力で追いかけてしまい、首にケガをする場合があります」
「残念ながらゼロショックはそうしたイヌの負担軽減の効果はあまりありません。なので、『スナップバックス』という製品が人気です。これはリードと首輪の間にセットして、愛犬の首にかかるショックも人の腕への負担も同時に軽減するアイデア製品です」
リードと一口に言ってもいろいろ種類があるものだ。見た目のデザインばかりでなく、こうした安全面での機能で選ぶことも大事だろう。
（羽石竜示）
