くまモン世界へ羽ばたく！ 「AIRくまモン」を食べてきた
JALはこれまでにも、「AIRモスバーガー」「AIR吉野家」など企業とのコラボによるユニークな機内食シリーズを出してきたが、自治体とのコラボは今回が初めて。
先日おこなわれた記者発表会では、
「豊富な地元食材を使った熊本ご当地グルメをくまモンと共に海外にもアピールしたい熊本県と、日本の地方の良さを国内外に情報発信し続けるJALの想いが一致した」
とJALの植木社長がコメント。ちなみにくまモン、7月にパリで開催されるジャパンエキスポにも参加予定なのだとか。
メニューの監修にあたったのは、1934年創業の熊本市の老舗中華料理店「紅蘭亭」。
「太平燕はもともと福建省にルーツがあるといわれます。中国料理店で出していますが、九州の風土に根差した郷土料理といってよいもの。春雨なのでややカロリーも低く、女性にも人気です」
というのは、同店の葉山専務取締役。
実際に試食してみると、鶏ガラと豚骨で仕上げたスープはコクがあるのにサッパリとして絶妙なバランス。野菜の比率や全体の香りなども店の味を忠実に再現したという。
さらにJALオリジナルのアレンジとして、別添えの焼きおにぎりも用意。太平燕の残ったスープに付けて食べるお茶漬けスタイルなのだが、スープが浸み込んだゴハンは言わずもがなの美味しさだ。
デザートは熊本県のお菓子メーカー「熊本菓房」の人気アイテム、カスタードケーキ。口のなかでとろけるクリームとふんわりしたケーキの食感がたまらない。
AIRくまモンが味わえるのは、2013年6月1（土）〜8月31日（土）の期間限定。対象路線は、成田発のニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、サンディエゴ、ロンドン、パリ、フランクフルト、ヘルシンキ（※7/1〜）。プレミアムエコノミーとエコノミークラスが対象だ。
ちなみにJALのエコノミークラスにおける麺類・汁物の機内食はこれが初めてだそうで、汁がこぼれにくいようスープに多少粘度をもたせるなど、工夫を凝らしたという。容器やトレイマット、リーフレットには、オリジナルデザインのくまモンが描かれており、こちらも要チェックだ。
熊本県といえば、先ごろ阿蘇地域が世界農業遺産への登録が決まったばかり。広大な阿蘇の大地が育んだ食材を使ったご当地グルメと共に、くまモンが世界で愛されるゆるキャラになる日も近いかも!?
（古屋江美子）
