1000対（つい）の目玉セロテープ
『Graffiti Eyes ミニテープ』（アクータメンツ）というもので、1000対以上の目玉がテープになっており、なんでも身近な物に貼って擬人化して楽しむものらしい。しかし、こんなにぞろぞろ目玉が並んでいるってちょっと不気味ではある。
「おー、これ、楽しい〜」
見慣れたドアが生き物のように見えてきた。つぎにパソコンやスキャナーにペタッ。これもなかなか笑える。調子に乗って、iPhoneケースや台所のスポンジ入れまでペタペタ。家族に怒られない程度に許される範囲内で。
考えてみると、目玉って動物のトレードマークみたいなもの。それがあるだけで何でもそれらしく見えてしまうという不思議な存在である。「目は口ほどにものを言う」とのことわざ通り、じっと眺めていると何か訴えかけているような気もする。
しかし、これを全部使い切るころには、身の回りが目玉だらけになってしまう恐れがある。なにせ1000対もあるので。そこで、是非とも友人、知人に目玉のお裾分けをしてあげるとよいだろう（目玉を分けるって変な感じもするのだが）。なお、今後、目玉以外で、例えば「口」「鼻」などの他のパーツのテープはないか探そうと思う。それらを見つけて組み合せたらどうなるだろう。
あと、ふと思いついたのだが、賞味期限の迫った卵に貼り付けて目印にするというのも洒落ているのではないか。目が充血しているものを貼ることによって、いかにも切迫しているムードが出ていいかも。
やー、こうしたささやかな発見をしている自分、人生をちょっと楽しく過ごせている気がする。
（羽石竜示）
