タンブラー型の携帯浄水器を試す
そんなニーズを叶えるのが、『クリンスイ タンブラー浄水器』（三菱レイヨン）。タンブラーの中に浄水カートリッジが付いており、その中に水道水を入れると、残留塩素などを取り除くことができる。名前の通り、タンブラーなのでカバンに入れて持ち歩け、その場で水道水を入れてフタを閉め容器を横にして振ると浄水できてしまうという。
まず、説明書ではタンブラー本体にカートリッジと水道水を入れかるく振って水洗いしてから使用するとある。同カートリッジの中にろ材が含まれており、一日1リットル使用で約1ヶ月使えるそうだ。その後はスペアカートリッジを別途購入する必要がある。つぎに、水道水をいったん捨て、改めて飲料用として水道水を入れ直す。そしてフタをして横にしながら泡が立たない程度に振る。
さて、問題の味や臭いはどうか。天気がいいので、ちょっと冷蔵庫で冷やしておいてから弁当と一緒に近くの公園に持っていくことにした。すると、
「な、な、なんと、これは」
「美味しいではないか！」
無臭で、さっぱりとしてクリアーな味。こんなに水道水っておいしく飲めるものなのか。
250ミリリットルしか入らないので、あっという間に飲み干してしまった。だが、ちかくに水道の蛇口があればすぐに補充して浄水でき、飲めるのが強みだ。うーん、これは確かに便利である。
昼間のお出かけ先に携帯していくだけではもったいない気がしたので、ほかに使い道を考えてみた。すると、「水割りのウォーターピッチャーとして使ったらどうか」と閃いた（ってほどでもないが）。案の定、ウィスキーが美味しくなった。やっぱり水が違えば酒の味も違ってくるのだ。ただし、調子に乗って飲みすぎないように注意が必要だが。
美味しい水がどこでも飲める――「こんな幸せなことはほかにない」と思うのは私だけ？
（羽石竜示）
