クールビズスタイルになった途端、女性からの支持率急落!? 何とかならないのか
そこで、見ていこう。トミー ヒルフィガー ジャパンが、働く男女（全国の25〜49歳の男性260人、女性260人）を対象に「ビジネスシーンのクールビズファッションに関する意識調査」を実施しております。
一方、女性の意見を見てみると、過半数（52.7％）が「男性のクールビズファッションをダサいと思ったことがある」と回答しているんです。その上「自社の男性はクールビズファッションに気を使っていない！」と回答した女性が約8割（78.9％）にのぼるなど、厳しい意見が続々と……。
ここで、スーツファッションとの比較も行いたい。「男性のスーツ姿にときめいたことがある」と回答した女性、約8割（75.4％）にものぼるという事実をまずは踏まえてください。そこから、「男性のクールビズスタイルにときめいたことがある」と回答した女性の割合を見てみよう。……23.9％。
クールビズ時期は、ファッションに意識が薄い“がっかり男子”が多いようです。
これは、困ったな……。だからこそ、ビジネスマンの実態を元にアレンジを加えたスタイルを提案したい。いつものクールビズファッションに“ひとひねり”を加えたアレンジファッションを、ここに掲載します！
画像をご覧ください。明らかに印象が違うでしょ？ 完全に、アレンジファッションの方がイケている。ビジネスシーンで取り入れやすいブルー系で細かいストライプのシャツを使用して“キチンと感”を残しつつ、ぐっと明るくオシャレな印象に！ ちなみに、もう一方の“基本スタイル”は、日本人に最も多い“営業マンスタイル”を例にしているそうです。
この2スタイルを比較し、印象がどれだけ異なるかの調査も行われました。結果、「仕事ができそう」「存在感がある」といった理由で、7割近くの男女がアレンジスタイルを支持！ 特に女性には好評で「仕事ができそう」（82.3％）、「明るい印象を持つ」（62.3％）、「一緒に歩きたい」（73.5％）、「初対面の人にも好印象を与えそう」（80.0％）と、男性以上に好印象を持っている結果になりました。
ここで、そのリアクションについてもメスを入れてみたい。アレンジスタイルを好む理由、男性からは「全体のバランスが良いから」という回答が多く見られています。一方、女性からは「明るい色を取り入れているから」という意見が多いらしく。なるほど、ここでも男女の差が見られる結果となりました。男性のクライアント、上司などへアピールしたい際は全体のバランスを意識し、女性にアピールしたい際は明るい色のアイテムを取り入れてみると効果がありそうです。
また、アレンジスタイルは自分自身の仕事のやる気や、自信アップにもつながっている模様。「自分に自信が持てそう」（63.5％）、「仕事に自信が持てそう」（64.6％）、「気分があがる」（62.3％）などの項目で、多くの男性がアレンジスタイルを支持する結果となりました。他人からの印象はもちろん、自分のモチベーションアップにも服装は大事な要素であることがうかがえます。
ここでパーソナルスタイリストであり、「株式会社フォースタイル」の代表取締役も務める久野梨沙氏にアドバイスをいただきたいと思います。
「多くの男性の現クールビズスタイルである『スーツからジャケットとネクタイを外しただけ』というスタイルが成功しづらいのには、理由があります。それは、日本に流通している大半のイギリススタイル、イタリアスタイルのスーツが、ジャケットを脱いで着るという“着崩し”を想定した作りになっていないということです。ジャケットを着用しないのであれば、単品で美しく見えるように作られたパンツをはくのが正解。クールビズに適しているもの、適していないものをしっかり使い分けることが重要なのです。
色を上手に使うのも良い方法です。日本のビジネスマンは、ブラック・グレー・ホワイト・ネイビーといったベーシックカラーしか身につけない人がほとんど。しかし、今回の調査でも結果が出ている通り、好印象を得るのに色は非常に重要な要素です。いつもと違う色を取り入れるだけで印象を明るくしたり、涼しく見せたりすることも可能です。
色使いに自信がない人は、まずはビジネスシーンになじみやすいブルー系から挑戦してみてください。雰囲気を変えたいなら、ブルーと色味が近いパープルもお勧めです。エネルギッシュでアピール力が強いのはレッド。ベルトやシャツの柄などでピリッと効かせるのがお勧めです。また女性に対してオシャレな印象を抱かせたいのであればピンク、流行を取り入れるのであればグリーンがいいでしょう」
どうでしょう、ぜひ参考にしてみてください！ ……えっ、難しそう？ いや、そんな事ないみたいですよ。久野氏は、こうも仰っています。
「クールビズでは着用するアイテム数が少ないため色の組み合わせも簡単。この時期を活かして、なりたいイメージに合った色に挑戦してみてはいかがでしょうか」
クールビズの季節こそ、チャレンジするには絶好の機会なのです。
（寺西ジャジューカ）
