ドイツ人とイヌ、どんな遊び方をするの？
ドイツのイヌ事情については以前もドイツの自由なイヌの飼い方と流行りアイテムで紹介したことがある。そのときは、おもに散歩の仕方の違いに注目した――「ドイツでは交通量が多いところや人ごみなどではリードでつないでいますが、基本的にはリードを使わずに散歩しています」
――まず、どんな場所で遊ぶの？
「自然豊かな大きな公園が各所にあり、多くのイヌがゆったりと遊んだり散歩しています。ドイツ人自身がただ歩く散歩が大好きなのでイヌも一緒に、という感じです」
お〜、大らかでいいですなぁ。昔、ドイツの散歩道をぶらぶらしたことを思い出す。
――では、どんな遊び方で楽しむの？
「ドイツは都心でも緑が豊かで恵まれた環境なので、広い公園や原っぱといったところでボール投げやフリスビーなどをします。川があれば木の棒やおもちゃを投げて“取って来い”をしたりします」
やっぱりスペースの広さを活かしてアクティブな遊び方をするのだなぁ、羨ましい〜。
――1日何回くらい遊ぶの？
「大抵は朝と晩の2回だと思いますが飼い主の環境によってはもっと散歩していると思います。休日などは車で遠出して一緒に森や林を散策したりします。旅行は車の場合でも長距離でも多くのイヌが一緒に行っています」
イヌと一緒に長距離旅行まで!? いいですねぇ。旅行先でもイヌと遊んだり散歩したり、完全に家族の一員です。
――どんなグッズを使って遊ぶの？
「ふつうの野外ではボールやフリスビーなどが多いと思いますが、水辺だとドイツの代表的な犬グッズメーカー、ハンターのアクア・トイシリーズのカモ、カモノハシ、ロブスターやトレーニングダックなどのリアルなおもちゃが人気です。また、プロのトレーナーなどにも人気の、メジャードッグシリーズも人気があります」
――ところで、遊ぶうえで注意していることは。
「ドイツではイヌも普通に電車やバスも乗れるし、イヌ同伴オッケーのカフェやレストランも多いので、いつも一緒という感じです。飼い主の皆さんは他のイヌとのトラブルや他に散歩している人たちに迷惑にならないように常に気を付けていると思います。ノーリードで散歩している子たちの場合でも、ほとんどが躾がしっかりできていて、飼い主に忠実なので問題ないようです」
ドイツ人とイヌには一体感があり、遊ぶときも出かけるときも互いに寄り添っている姿が眼に浮かぶ。イヌとだけでなく、人間同士もこのようにいつまでも仲良くありたいものである。
（羽石竜示）
