イイ感じのデザイン。紙製で持ち運びも用意なので、ストリートで聴きたい

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稀に、自分で家を建てる人っているじゃないですか。清水国明とか。もう“日曜大工”とか、そんなレベルではなくて。凄いと思うけど、とても真似できない。
あと、こういう人もいる。これは多い。自分でパソコンを作る人。「意外と簡単だよ?」とか言われるけど、素人からするとムチャクチャ躊躇します。真似しようとも思えない。

じゃあ、これはどうだ。ステレオ。自分で作れますか? いや、難しそうだなぁ。とても無理。

……と、思っていた。でも、ちょっとイイものを見つけてしまいました。4月2日から株式会社センチュリーより発売されている『Berlin BoomBox(ベルリンブームボックス)』は、組み立てキット式のサウンドシステム。

しかも素材は、硬めのカードボード(ダンボール)。工具や接着剤は不要で、誰でも簡単に自作ステレオを完成させることができるらしいです。

ところで紙製だと、どういう利点があるのだろう。
「家の中で聴いていただいてもいいんですが、基本的には持ち運び用となります」(同社・担当者)

イメージは、80年代。だからこそ、カクカクのフォルムによるエッジが再現してみせた。代々木公園辺りにラジカセを持ち込み、ダンスしているロカビリー集団が思い浮かぶじゃないですか。ちなみにこのステレオをデザインしたのは、ドイツはベルリンのデザイナー・Axel Pfaender氏。

「DJもやっている方らしいです」(担当者)
最先端の感性で作り上げられたリバイバルが、これなのだ。

じゃあ、私も組み立ててみようかな? さぁ、実際にこのサウンドシステムを取り寄せてみましょう。
そして、数日後。はい、私のところに到着いたしました! 封を開けると、本当にダンボールだ……。ホワイトのカードボードには、スピーカーやらカセットテープやら排気口やらが描かれている。

じゃあ、組み立てましょうかね。英語で記された説明書のイラスト図を頼りに、折ったり差し込んだり整えたりしていると、次第に形になっていく。念のため言っておくと、ボリュームノブとアンプボード、スピーカーは本物のそれ。そして何と言っても、注目はハンドル。無駄に大きく、持ち応えがあります。あの頃のスクール・ブームボックスの記憶が蘇るじゃないですか!

そして、かれこれ20分弱経過したかなぁ。果たして、私でも自作のサウンドシステムを完成させることができました!それにしても、軽いぞ。当たり前か。紙製なんだから。重量はたった690グラムで、単三電池3本で駆動させるブツであります。

では、再生しましょうかね。さて取り出すは、私のiPod。このステレオはiPhoneやiPod、スマホ、ポータブル音楽プレイヤーなどを用い、イヤホンジャックを介して音楽を鳴らす機器だそうなんです。

じゃあ、スイッチオン。……おぉ、ステレオが思い入れのある曲をガンガン奏でてくれますよ! 紙製なのに。ここから流れるストーンズやラモーンズは、格別です。いや、音自体は「紙だから」と言って性質が変わるわけではないんですけどね。なかなかに、馬鹿にできないクオリティでした。

そんな『Berlin BoomBox』の価格は、6,980円(税込み)。同社の直販サイトである「白箱.com」で購入することができます。

でもこれは、やっぱりストリートで聴きたくなるステレオですなぁ。花見シーズンは過ぎましたが、海水浴などでも活躍すると思う。
手軽に持ち運べるし、手軽にDIYを成し遂げることができました!
(寺西ジャジューカ)