継ぎ目のない一体スラブ基礎でしっかり防蟻。

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木造住宅は加工しやすい、木のぬくもりがあたたかいなど長所もあるが、欠点も多くある。その1つに、「シロアリと湿気(水)」によって、みえないところで木が弱っていくという点が挙げられる。そう、木造住宅に長く住むには、土台をシロアリから守ることと、壁体内の構造材を湿気にさらさないことが重要になるのだ。

そんな悩みを解決してくれるのが、ダイワハウスが手がける「シームレス構造」。これは、基礎の底部と立ち上がり部をコンクリートで一体化し、継ぎ目をゼロにすることで、シロアリの侵入経路を断ち切る。一方で、外壁には目地のない「GranWood-BOITH(グランウッドボイス)工法」を採用し、雨水の侵入を防止している。

■ シロアリをブロックする仕組み

でもなぜシロアリをブロックすることができるのだろうか。
これは、底部と立ち上がり部を一体構造としたシームレス基礎による。シロアリの侵入口になりがちのヒビ割れを防ぐことができるのである。また、防湿コンクリートの厚みもしっかりと確保しているので、地面からの湿気は遮断。このお陰で、シロアリの誘引要素となる土台の木材の腐朽を防いでいる。(※画像参照)

■ 建築時も雨に濡れずに施工「マイスタイルフロア」

またポイントの1つに「マイスタイルフロア」が採用されていることも挙げられる。簡単に説明すると、屋根をかけた後に床下地を施工することで、雨などによる湿気を建物の中に残さないように配慮されている仕組みのこと。
シンプルな床下地とすることで、1階の段差空間の演出ができるローリビングがプランニングしやすくなり、さらに、リフォーム時にも、構造躯体に大幅に手を加えることなく床下地を可変することができるというメリットもある。

■ 壁には、目地のないシームレス外壁「GranWood-BOITH(グランウッドボイス)工法」

一方で、壁には、目地のないシームレス外壁「GranWood-BOITH工法」が採用されている。これは、「B:Bahn(面・板)」「O:Out(外張りの外)」「I:Insulation(断熱材)」「T:Tough(頑丈な下地壁)」「H:Hard(高い強度の仕上げ塗装)」を意味しており、壁も、防水性・防露性の高い壁構造となっている。

このような技術のため、壁の中に湿気がたまり、住まいを脅かすという心配もない。万が一、外壁のなかにわずかな湿気が侵入した場合でも、通気層の空気の流れにより外部へ排出することができる。二重のバリアの働きにより、壁体内の湿度上昇を防ぐことができる。

以上のように、基礎の底部と壁が「シームレス構造」であれば、木造だからといった、シロアリや雨水の侵入の心配はない。日本の風土に合っていると言われている木の住まい。ダイワハウスでは、その魅力をいかすとともに、基礎から射体、壁の構造まで進化させ、安心でより快適な住まいづくりを追求している。
(エキサイトニュース編集部)