「ドットフラワーズクレヨン」(ブンチョウ)。一本に複数色のカラーチップが埋め込まれている。6色セット

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クレヨンと言えば、幼稚園や小学生のお絵かきの時間に使ったのをよく覚えている。太陽や空を力を入れてゴシゴシ描くと、ポッキリ折れてしまったりして……。今思うと、色を自在に混ぜて使う絵の具よりも、既存の色だけのクレヨンでうまく絵を描くのが苦手だったが、そんな懐かしいクレヨンがこのほど進化した!?

「ドットフラワーズクレヨン」(ブンチョウ)という6本入りのクレヨンセットで、それぞれ一本に複数色のカラーチップが埋め込まれており、それによって従来では一本で一色しか描けなかったのがいろいろな色が混ざったように描けるのだ。いろんな色が生まれてくる感じがまるでお花畑をイメージできることから同製品のネーミングとなった。一本ずつ花の名前と花言葉が以下のように記されている。

・「ポピー」
カラー構成(オレンジ、ラベンダー、イエローグリーン、パールブルー、イエロー)、花言葉(乙女らしさ、感謝)。
・「チューリップ」
カラー構成(レッド、ブルー、イエローグリーン、イエロー)、花言葉(博愛、永遠の愛)。
・「ラベンダー」
カラー構成(レッド、ラベンダー、ブルー、グリーン)、花言葉(豊香、あなたを待ってます)。
・「アサガオ」
カラー構成(パールブルー、ブルー、イエローグリーン、オレンジ、グリーン)、花言葉(結束、友情)。
・「マリーゴールド」
カラー構成(レッド、ブルー、オレンジ、オリーブグリーン)。花言葉(信頼、可憐な愛情)。
・「コスモス」
カラー構成(ピンク、パールブルー、イエロー、ホワイト)、花言葉(乙女の純情、真心)。

なかなか可憐な文句が並んでいる。では、描き心地はどうか。久しぶりにクレヨンを持って少し緊張したが、やっぱりクレヨンだという感じのラインと思いきや、「何だこれは!」といった色がたくさん出てきた。しかも角度を変えて描くと、ちがった色になったりする。それが6本もあるのだから、一体全部でどれくらいの色の組み合わせになるのだろう。ただ、これ慣れないと絵を描くのはなかなか難しいという気がした。しかし、単純に太くてカラフルなラインを描くだけだったら角ではなく辺の部分を紙に当てて動かせばキレイに描けることが分かった。

中でもとくに筆者が気に入ったのは「コスモス」で、淡くて柔らかい色調になるので、とても優しいタッチの絵が描けそうだ。これと、色鉛筆や水彩絵の具を組み合せて使えば、おもしろい絵が描けるかも。その際、たぶん全6色をひとつの絵にすべて使うとゴチャゴチャした絵柄になってしまいそうなので、使うクレヨンは1、2種類に絞るのがいいのでは。

絵を描くのが好きな人には、興味が湧くアイテムではないだろうか。
(羽石竜示)