どんぶりに入ったむつごろうがキュートな
「むつごろうラーメン」は1袋262円(消費税込)。
むつごろうの旨味たっぷりのスープがポイント

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先日、九州物産展に行ったところ、「むつごろうラーメン」なる珍しいラーメンを発見! 九州といえば熊本のゆるキャラ、くまモンが人気沸騰中だけれど、負けず劣らずのキュートなキャラクターではないだろうか。発売したのは、福岡の柳川にある創業明治23年の老舗魚問屋「夜明茶屋」。

四代目の金子英典社長にお話を伺ってみたところ、今年1月に発売した新商品とのこと。「夜明茶屋」は鮮魚店ゆえおみやげといえば干物などに限られ、お客さんもわりと年齢層高めだった。そこで、若者や子どもたちにも喜んでもらえて、なおかつ日持ちのするおみやげはできないだろうか……というところから企画したという。

そういえば私、実は子どもの頃に父の仕事の関係で一時柳川に住んでいたことがあるのだが、有明海の名産品なのにむつごろうは食べたことがなかった気が……。どんな味がするのでしょうか?
「淡泊な白身魚で、当店では刺身やにぎり寿司にしたり、どんなふうにしても食べてもおいしいんですよ。ただ、食の多様化や、小骨が多いこともあって、実は地元でもあまり食卓にのぼらなくなってきていまして。漁師さんがせっかく獲ってきても、なかなか食べてもらう機会がないという現状がありました」

なるほど、「むつごろうラーメン」には市場を拡大して、地元の漁師さんを応援しよう!という狙いもあったのですね……。私もさっそく食べてみたところ、しょうゆ味でなかなかおいしい。スープに乾燥させたむつごろうの炙りだしエキスがたっぷり入っているそうで、特製麺もちくご産小麦にこだわるなど、まさに社長の情熱が感じられる逸品なのだ。 スープのおいしさを最大限に味わうため、具は有明海の海苔やネギなど最小限にして、シンプルに食べるのがおすすめだそう。

最近、北海道の「白クマラーメン」や愛知県の「キリンラーメン」など動物をキャラクターにしたご当地ラーメンがブームとなっており、一緒に取り上げられる機会も増えているそうで、早くもブレイクの予感!?
ほか、「夜明茶屋」が運営する「むつごろう.com」というサイトで個人的に気になったのが、超リアルな3Dむつごろうクッキー。金子社長によれば、むつごろうを見たことがないという人が増えているため、あえてこういうリアルな形状にしたのだという。

また、むつごろうというのはメスが産んだ卵が孵化するまでオスがずっと守るなど、むつごろうだけに仲むつまじい!?夫婦円満な魚なのだそう。そのため、バレンタインには2匹でハート型になるむつごろうチョコを企画したりも(クッキーはちゃんとむつごろうエキス入り)。今後、むつごろうのイラスト入り割り箸、手ぬぐい、ラーメンどんぶりなども登場予定とか。

そんなわけで、社長の話を聞けば聞くほど、むつごろうに親近感がわいてきた次第……。今度、九州・柳川に行く機会があればぜひ新鮮な本物のむつごろうにもチャレンジしてみたいものです。(まめこ)


http://mutugorou.com/