担当M（以下M）：早いもので、もうラモスアウォーズの季節がやってきました! 今回も今年のJリーグに言いたい放題! まずは先にシーズンを終了したJ2から。J2は全体を振り返ります。

ラモス（以下R）：まず最初に「ごめんなさい」と言っておくよ。湘南の躍進はまるで予想できなかった。勢いがあったね。こんなに早く仕上げてくるとは思っていませんでした。湘南のみなさん、おめでとう。

M：その湘南に最後の最後でひっくり返されてしまったのが京都でした。

R：まさかこんな事になるとは……。大木（武）監督は優れた指導者だと思いますよ。だから今でも信じられない。よもや、という感じですね。

M：湘南以外の昇格は甲府と大分になりました。

R：甲府は戦力が整っていますから、首位通過は当然という感じですね。大分も予想できなかったチームです。だけど田坂（和昭）監督の評判はいいね。監督の手腕が大きいでしょうね。

M：清水時代に長谷川健太監督の右腕として岡崎慎司選手たちを育て上げていて、指導力には定評がありました。

R：横浜FCも山口（素弘）監督の手腕が大きかったでしょうね。横浜FCが早めに監督を交代させたからチーム作りをやり直す時間があったのもよかった。

M：他にも躍進の目立つチームがありました。

R：岡山、北九州、松本山雅は大健闘だと思います。逆に期待していたとおりに伸びてこなかったのが山形、栃木、徳島。この3チームはプレーオフに絡んでくるだろうと思っていたから本当に残念です。

M：東京Vは……。

R：シーズン途中で見たときは昇格すると思いましたよ。実際首位に立ったこともあるんだから。だけど期限付移籍の杉本（健勇）をC大阪に返した後は苦しくなった。それに対してクラブが手を打てなかったですね。監督を代えたタイミングもあれでよかったのか……。悔やまれますね。

M：残念ながら降格してしまった町田についてはいかがでしょう。

R：僕は（オズワルド・）アルディレス監督というのはじっくりチームを育てる監督だと思います。ギリギリの勝負をして残っていくのに適任じゃない。その人選の違いがあったのじゃないかな。ともかく、すぐJリーグに戻ってくることが大事です。来年の躍進を期待します。

M：今年から始まったプレーオフについてはどう思いましたか?

R：注目も集めたし観客もたくさんプレーオフに詰めかけた。それはよかったことですが、僕はプレーオフ制度には反対です。レギュラーシーズンでせっかく順位が決まっているのだから、それをないがしろにすることはない。

M：3年連続でJ2の3位になって昇格したチームが翌年J2へと戻っていきました。来年は6位の大分が昇格するのですから、本当に戦えるのかどうか心配です。

R：そこは監督の手腕もあると思いますよ。僕は田坂監督ならやってくれそうな気がします。今年の鳥栖のような躍進もあるかもしれない。プレーオフには反対だけど、田坂監督は支持します。だから、頑張れ大分!!