自転車の保険、入ってますか?

しかしその分、自転車事故も増えてきているそうだ。
自転車同士の衝突、歩行者への衝突、さらには自損事故もここ数年増加中。さらに自分が事故を起こすだけでなく、「貰い事故」も増えている。
それを受け、自転車保険の加入者も増えているという。
保険は各社から出ているが、パターンは多種多様。
どんな傾向がみられるのか、自転車を含む車両事故を取り扱っているチューリッヒさんに伺ってみた。
自転車だけに限る保険ではないものの、自転車で転んでしまった時、自転車で他人に怪我を負わせた時にも対応。
このほかにも、転んだ時や落下物による怪我など、日常生活で起こりうる偶然な事故に対応した保険なのだとか。
実際、最近は自転車事故に対する保険の注目度は高いのだろうか。
「特に昨年3月の震災以降『スーパー傷害保険Lite』の新規契約は大きく増加しました。2011年4月〜2012年3月の1年間で見ると、平均で前年同月比6倍以上もの新規のご契約をいただいており、それ以降も同様の高い水準を維持しています」
加入者の世代も若い人から中高年まで、幅広いそう。
さらに気軽に入るなら、日本交通管理技術協会が実施している“TSマーク”というものもある。
これは自転車安全整備士が点検整備した、自転車に貼付されるシールのこと。
点検された自転車であることの証明。さらにTSマーク貼付自転車に搭乗中の人に限り、事故の際それに応じた補償金(傷害補償・賠償責任補償)が支払われるそうだ。
料金は点検整備代金のみ。お店によって点検料金は変わるそうだが、だいたい年間1000円前後。このシールは、新しく自転車を購入した時、もしくは点検を受けたときに付けて貰える。ただし有効期限は一年間。年に一回自転車点検を、と呼びかける。
運動の秋、あちこち動き回ることの多い季節。
だからこそ事故の増える季節でもある。
いざという時に助かる自転車保険だが、もちろん交通ルールを守らず起きた事故については保険金が支払われないケースもある。
自転車は左側通行、信号を守ること、夜間にはライトをつけること、そしてもちろん飲酒すれば運転厳禁。
この機会にちょっと自転車の交通安全、考えてみませんか?
(のなかなおみ)