トマトじゃないケチャップ「バナナケチャップ」とは?
ケチャップといえば、トマトで作ったソースのことだと思いこんでいる人も少なくないのでは?
実はケチャップの原料はトマトとは限らない。エキサイト辞書『大辞林 第二版 (三省堂)』を見ると、ケチャップとは「野菜・マッシュルーム・くるみなどを煮て裏ごししたものに、調味料・香辛料を加えて煮つめたソース」とある。ただし、「普通、トマトを原料にしたものをさす」とも書かれているから、トマトケチャップを連想するのはごく自然なことだろう。
だが、先日訪れたフィリピンにはトマトケチャップ以上にポピュラーなケチャップがあった。それが「バナナケチャップ」。見た目はトマトケチャップにそっくりだが、赤い色は着色料によるもので、原料はれっきとしたバナナ。味はトマトケチャップに比べると、酸味がなく甘め。スパイスによる辛さもあるが、とくにバナナの味はしない。ちょっと不思議なテイストだ。
現地ではファーストフード店などで目にするほか、スーパーの棚にはトマトケチャップと並んで数種類のバナナケチャップがズラリ。価格はトマトケチャップより安いほどで、たとえば写真のものも1本320グラムが18フィリピンペソ(約30円)で売られていた。
地元の人によれば、“家庭に必ず1本!”とまでは言い切れないが、保持率はかなり高いとか。
「スパゲッティのソースなんかにはよく使うわ。でも、基本的には何かとミックスするより、そのままディッピングソースとして使うことが多いかな」
ちなみに、フィリピンで大人気のファーストフードチェーン店「ジョリビー」のスパゲッティもこのバナナケチャップで味付けされているそう。
あるレストランのシェフにも使い方を聞いてみると、
「結構なんにでも合うよ。魚でも肉でも、グリルでもフライでも。そのままつけて食べればOKだよ」
トマトケチャップ同様、フライドポテトとも好相性とのこと。どうやら、かなり万能なソースとして愛用されているようだ。
日本でおなじみのトマトケチャップをイメージすると、最初は違和感を覚えるかもしれないが、慣れてくればこの味にハマるフィリピンの人たちの気持ちがわかるかも!? 日本でも一部輸入食品店などで取り扱いがあるようなので気になる人はチェックしてみては。
(古屋江美子)
実はケチャップの原料はトマトとは限らない。エキサイト辞書『大辞林 第二版 (三省堂)』を見ると、ケチャップとは「野菜・マッシュルーム・くるみなどを煮て裏ごししたものに、調味料・香辛料を加えて煮つめたソース」とある。ただし、「普通、トマトを原料にしたものをさす」とも書かれているから、トマトケチャップを連想するのはごく自然なことだろう。
現地ではファーストフード店などで目にするほか、スーパーの棚にはトマトケチャップと並んで数種類のバナナケチャップがズラリ。価格はトマトケチャップより安いほどで、たとえば写真のものも1本320グラムが18フィリピンペソ(約30円)で売られていた。
地元の人によれば、“家庭に必ず1本!”とまでは言い切れないが、保持率はかなり高いとか。
「スパゲッティのソースなんかにはよく使うわ。でも、基本的には何かとミックスするより、そのままディッピングソースとして使うことが多いかな」
ちなみに、フィリピンで大人気のファーストフードチェーン店「ジョリビー」のスパゲッティもこのバナナケチャップで味付けされているそう。
あるレストランのシェフにも使い方を聞いてみると、
「結構なんにでも合うよ。魚でも肉でも、グリルでもフライでも。そのままつけて食べればOKだよ」
トマトケチャップ同様、フライドポテトとも好相性とのこと。どうやら、かなり万能なソースとして愛用されているようだ。
日本でおなじみのトマトケチャップをイメージすると、最初は違和感を覚えるかもしれないが、慣れてくればこの味にハマるフィリピンの人たちの気持ちがわかるかも!? 日本でも一部輸入食品店などで取り扱いがあるようなので気になる人はチェックしてみては。
(古屋江美子)