ヴィッテルが流れ出す泉。何リットル汲んでももちろん無料!

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フランス産ミネラルウォーターといえば、エビアンとボルビック、そしてヴィッテルが有名だ。赤いキャップのボトルは、フランス自転車ロードレース、ツール・ド・フランスの公式飲料としても知られている。ところで以前、エビアンとボルビックでは水を汲んできたエキサイト編集部。今度はヴィッテを汲んでみたい! ということで、まずはどのような水なのか調べてみた。

「フランス東部、ヴェージュ山脈の麓の水源保護地域から生み出されるヴィッテルは、高度約315の『硬水』です。紀元前1世紀にローマ皇帝ヴィテリウス(Vitellius)が訪れ、泉の水を浴びたことから、『Vittel(ヴィッテル)』という地名が生まれたといわれています。除草剤・差駐在といった化学薬品の使用を制限急いた農法の指導や、地質への影響を考慮した家畜数の制限をはじめ、万が一、事故で流出したガソリンが土壌を汚染する危険を回避するためアスファルト道路の下に特殊シートを敷くなど、水源地域の環境を驚かすリスクには徹底対応。専門家と農家が対話を繰り返し、人と自然のたゆまぬ共生を実現しています」(ヴィッテル公式HP)

これで一通りのイメージはできた。さて降り立ったのは華の都、パリ。美味しそうなフランス料理にもワインにもマカロンにも目をくれず、すぐにパリ東駅へ直行。TGVに乗り込んだ。

フランス東部、ナンシーという町で乗り換えて、約3時間半かけ目的地に到着した。すると(当然だが)駅名からすでにヴィッテル! 感動を覚えつつ、早速水を汲める村内のスパリゾートへ向かった。すると、そこにはこんこんと湧き出るヴィッテルが! もちろん、ヴィッテルはヴィッテルのペットボトルで汲みたいので、あらかじめ近所の売店でヴィッテル500mlを購入していた。まずはそれを空けねばと湧出口でイッキ飲み。空にしたらいざ採水へ。すでにボトル一本分を飲み干しているので若干つらいが、引き続き湧出口からのヴィッテルを試飲。存分に飲んで汲んで任務は完遂された。

とにかくヴィッテルのスパリゾートは、広大な場所に建てられている。家族連れや中高年の夫婦が主な客層で、敷地内にはテニスコートや乗馬場などが併設している。水の硬度が高くスポーツ時のミネラル補給やダイエットに効果があるそうで、週単位で滞在し体質改善を試みる人も多い。リゾート内に限らず、周辺のレストランでも、見た目と量は普通な1食300カロリーに抑えられるコース料理を提供しているところもある。

最寄り駅からスパリゾートまでは徒歩圏内。エビアンやボルビックと比べてパリからアクセスしやすいので、湧き出る現場へ行って汲みたい人にはおすすめの源泉地でした。
(加藤亨延)