現在、最年少! 小学6年生の女子プロレスラー
最近、AKB48を観ていると妙な感慨にふけってしまう。「俺、この子たちの年齢の時に何してたんだっけ……?」。せいぜい、テレビを観るか、マンガを読むくらいしかやってきていないのだけど。我ながら、しょうもなさ過ぎというか。
そこで、この子のことを思い出した。この子は、本当に有意義な人生を歩んでいる。
プロレス団体「アイスリボン」に所属している女子プロレスラー・くるみ選手は現在11歳。業界最年少、小学6年生のプロ選手なのである。
彼女の試合ぶりは、動画サイトで観たことがある。それはもう、「年齢の割には……」という見方が失礼なくらいのレベルに達していて。特に、得意技であるジャーマン・スープレックスの切れ味と言ったら!
だから、話がしてみたくなった。小学生にしてプロレスの世界に飛び込んだ経緯や、学校ではどんな風に生活しているのかなどを、じっくり聞いてみたい。
というわけで9月某日、アイスリボンの道場にお邪魔しておしゃべりしてきました。
道場の事務所に足を踏み入れると、いきなり出迎えてくれたのはくるみ選手ご本人! 「よろしくお願いしますー!」(くるみ選手)
いえいえ、こちらこそ! というか、本日の主役なのに恐縮です……。
それにしても、可愛らしい。話し方や身振り手振りが、試合中とはうって変わって完全に小学生で。気軽に使いたくない言葉だけど、“萌え”ってこのことを言うんだろうな。
そんな多幸感に包まれながら、インタビューは始まりました。
まずはじめに、女子プロレスラーを目指すようになったきっかけは?
「お母さんがプロレスが好きで、2歳くらいから一緒にプロレスを観に行くようになりました。それで、プロレスをやってみたくなりました!」(くるみ選手)
行動に移したのは、小学2年生の頃。同団体のさくらえみ選手が主催する「アクション体操」(プロレスの要素を取り入れた体操クラブ)に参加。その後、2009年の冬休みにアイスリボン入団を果たし、翌年の5月にデビュー戦を行っている。当時、くるみ選手はまだ10歳!
それにしても、プロレス業界へ入ることに不安はなかったのか?
「なかったです。全然」(くるみ選手)
アイスリボンにはくるみ選手のほかに中学生のプロ選手が2名在籍しているが、後は大人の選手ばかり。同世代は圧倒的に少ない状況ではあるが、ためらいは全くなかった。それより、期待と希望に満ちていたようだ。
では、夢を現実に変えようとしているくるみ選手の毎日の生活について。夏休みも終わり、今は小学校に通う毎日だが、どんな一日を過ごしているのか。
「今は、月曜と木曜は学校が終わってから柔道に通ってます。金曜日は、学校から帰るとすぐにアイスリボンの道場に練習に行きます!」(くるみ選手)
週末は、団体の道場に宿泊。毎週金曜日、アイスリボンは道場内で試合を開催しており、その模様は「19時プロレス」として動画配信されている。この定期戦に、くるみ選手は参戦しているのだ。
明らかに充実しているくるみ選手の毎日だが、ここはプロレスの世界。辛いことだって、いっぱいあるに違いない。……辞めたくなったことはないのだろうか?
「一回も無いです!」(くるみ選手)
野暮なことを聞いてしまったようだ。
ただ、楽しいだけの世界じゃないのは当然なわけで。だからこそ、成長がある。
「道場にいる時は他の選手もいるので、気を遣ったりするのが大変でした……」(くるみ選手)
入団当初のくるみ選手は、集団生活における礼儀等に苦戦していた模様。たとえば、ご飯の時間じゃないのにお腹が空いてしまったり、布団をかぶりながらお菓子を食べて怒鳴られたり……。愛らしいわがままではあるが、それらが許されない環境で生きている。そんな場で、人間的にも磨かれていった。
では、プロレスラーとしての技量についての質問。一番、得意な技は何ですか?
「ジャーマン・スープレックスが一番得意です」(くるみ選手)
やっぱり! あのジャーマンは凄かった。さくら選手いわく、「くるみは、“タコ人間”くらい柔らかい!」とのことで、まさにうってつけの技なのであろう。
最後に、彼女から力強い言葉をいただいた。
「プロレスは、できるまでずっとやっていたいです! 25歳までは……」(くるみ選手)
まだ、14年あるじゃないか! 頑張ってもらいたいし、こちらも追い続けていきたい。
苦手科目は算数で、好きな芸能人は上地雄輔。初恋はまだだという、くるみ選手にお話を伺いました!
(寺西ジャジューカ)
そこで、この子のことを思い出した。この子は、本当に有意義な人生を歩んでいる。
プロレス団体「アイスリボン」に所属している女子プロレスラー・くるみ選手は現在11歳。業界最年少、小学6年生のプロ選手なのである。
だから、話がしてみたくなった。小学生にしてプロレスの世界に飛び込んだ経緯や、学校ではどんな風に生活しているのかなどを、じっくり聞いてみたい。
というわけで9月某日、アイスリボンの道場にお邪魔しておしゃべりしてきました。
道場の事務所に足を踏み入れると、いきなり出迎えてくれたのはくるみ選手ご本人! 「よろしくお願いしますー!」(くるみ選手)
いえいえ、こちらこそ! というか、本日の主役なのに恐縮です……。
それにしても、可愛らしい。話し方や身振り手振りが、試合中とはうって変わって完全に小学生で。気軽に使いたくない言葉だけど、“萌え”ってこのことを言うんだろうな。
そんな多幸感に包まれながら、インタビューは始まりました。
まずはじめに、女子プロレスラーを目指すようになったきっかけは?
「お母さんがプロレスが好きで、2歳くらいから一緒にプロレスを観に行くようになりました。それで、プロレスをやってみたくなりました!」(くるみ選手)
行動に移したのは、小学2年生の頃。同団体のさくらえみ選手が主催する「アクション体操」(プロレスの要素を取り入れた体操クラブ)に参加。その後、2009年の冬休みにアイスリボン入団を果たし、翌年の5月にデビュー戦を行っている。当時、くるみ選手はまだ10歳!
それにしても、プロレス業界へ入ることに不安はなかったのか?
「なかったです。全然」(くるみ選手)
アイスリボンにはくるみ選手のほかに中学生のプロ選手が2名在籍しているが、後は大人の選手ばかり。同世代は圧倒的に少ない状況ではあるが、ためらいは全くなかった。それより、期待と希望に満ちていたようだ。
では、夢を現実に変えようとしているくるみ選手の毎日の生活について。夏休みも終わり、今は小学校に通う毎日だが、どんな一日を過ごしているのか。
「今は、月曜と木曜は学校が終わってから柔道に通ってます。金曜日は、学校から帰るとすぐにアイスリボンの道場に練習に行きます!」(くるみ選手)
週末は、団体の道場に宿泊。毎週金曜日、アイスリボンは道場内で試合を開催しており、その模様は「19時プロレス」として動画配信されている。この定期戦に、くるみ選手は参戦しているのだ。
明らかに充実しているくるみ選手の毎日だが、ここはプロレスの世界。辛いことだって、いっぱいあるに違いない。……辞めたくなったことはないのだろうか?
「一回も無いです!」(くるみ選手)
野暮なことを聞いてしまったようだ。
ただ、楽しいだけの世界じゃないのは当然なわけで。だからこそ、成長がある。
「道場にいる時は他の選手もいるので、気を遣ったりするのが大変でした……」(くるみ選手)
入団当初のくるみ選手は、集団生活における礼儀等に苦戦していた模様。たとえば、ご飯の時間じゃないのにお腹が空いてしまったり、布団をかぶりながらお菓子を食べて怒鳴られたり……。愛らしいわがままではあるが、それらが許されない環境で生きている。そんな場で、人間的にも磨かれていった。
では、プロレスラーとしての技量についての質問。一番、得意な技は何ですか?
「ジャーマン・スープレックスが一番得意です」(くるみ選手)
やっぱり! あのジャーマンは凄かった。さくら選手いわく、「くるみは、“タコ人間”くらい柔らかい!」とのことで、まさにうってつけの技なのであろう。
最後に、彼女から力強い言葉をいただいた。
「プロレスは、できるまでずっとやっていたいです! 25歳までは……」(くるみ選手)
まだ、14年あるじゃないか! 頑張ってもらいたいし、こちらも追い続けていきたい。
苦手科目は算数で、好きな芸能人は上地雄輔。初恋はまだだという、くるみ選手にお話を伺いました!
(寺西ジャジューカ)