引出物として贈る本
私も知らぬ間にこんな歳(33歳)になったのだが、明らかに適齢期。周囲での結婚ラッシュをこうも見せつけられると、どうにも妄想が止まらなくなるのだが。
こういう風にプロポーズをして、こんな風にご両親に挨拶して、こんな形の結婚式を挙げて……。先走りすぎか。
そして、その時はこんな引出物が素敵かもしれない。株式会社リクルートの「ブライダル総研」が提案するのは、その名も『引出本』。
これはモノと本を組み合わせて贈る、引出物としての新しいカタチである。
では、どんな組み合わせなのか。
まず、モノとして用意されているのが「月の満ち欠けの箸置き(5個セット)」。突起部のピッチを変えることで移り行く月の姿を表現した、さりげないデザインの逸品だ。
「箸置きには『幸せの橋渡し』という言祝ぎの意味があります」(ブライダル総研・担当者)
これに本を組み合わせると、色々なメッセージ性を帯びてくる。しかも、選べる本は9種類。贈りたい人に合わせて、本を選ぶことができるのだ。
例えば「尊敬する目上の男性」向けには、林完次の『月光』や、土門拳の『腕白小僧がいた』といった作品が用意されている。2冊とも「自分では手に取らないけれども、頂いたら心に響く」という観点でセレクトされた。経験豊富で何でも持っている男性にうってつけの名著である。
また「生き方に憧れる目上の女性」向けには、貴道裕子の『おひどめ』か、池澤夏樹&早川良雄(イラスト)の『この世界のぜんぶ』の2冊からチョイスができる。コンセプトは「美意識に訴える雅やかなビジュアル本や、聡明かつロマンチックなエッセイに、ふたりの洗練されたセンスを託して」。
他にも「遊びごころを忘れない、同世代の男性」や「同じ時代を過ごした、同世代の女性」、「すべての人に」といったタイプ別にそれぞれ本が選定されている。ちなみに本のセレクトは、書店「松丸本舗」(東京都千代田区)のコンシェルジュが担当した。
また、上記の二つ(箸置きと本)以外にもメッセージカードがプラスされており、『引出本』は極めてメッセージ性の高い引き出物として仕上がっている。
なるほど、面白い。こういった引出物は、受け取る側としても非常に印象強いだろう。そこで、このような商品を企画したきっかけをブライダル総研に伺ってみた。
「最近の結婚式は、“お披露目”の場から、ゲストに感謝を伝えて“おもてなし”をする場に変化しており、相手によって引出物の内容を変える『贈り分け』も増えております。その流れを受け、結婚式から後の新郎新婦とゲストの時間も繋ぐような“新しい引出物のカタチ”を考えていたところ、当企画のパートナーである編集工学研究所の方とお会いする機会があり、今回のアイデアへと結びつきました」(担当者)
この『引出本』は、ブライダル総研と「編集工学研究所」(所長・松岡正剛氏)のコラボレーションによって出来上がった引出物セットである。
注文は、「THE COVER NIPPON」(東京都港区)の店頭もしくはホームページにて、8月23日より受け付けられている。価格は6,900円から(書籍によって異なる)。
そして、今後の展望について。現時点では9冊の本からタイプ別に選ぶことができる『引出本』だが、新しい「モノ」や「本」が増えていく可能性もあるとのこと。
「箸置きと同様に、新郎新婦がゲストに贈るにふさわしい意味やストーリーがあり、新しい本と組み合わせることで様々な顔つきを見せるモノを選ぶ予定です。これからも、豊かなメッセージを伝えることができる『引出本』にしていきたいです」(担当者)
その場限りの贈り物ではない。結婚式以降も“絆”をつないでいくような引出物として形となった『引出本』。
近い将来、私にも利用する機会が訪れることを切に願っています。
(寺西ジャジューカ)
こういう風にプロポーズをして、こんな風にご両親に挨拶して、こんな形の結婚式を挙げて……。先走りすぎか。
そして、その時はこんな引出物が素敵かもしれない。株式会社リクルートの「ブライダル総研」が提案するのは、その名も『引出本』。
これはモノと本を組み合わせて贈る、引出物としての新しいカタチである。
まず、モノとして用意されているのが「月の満ち欠けの箸置き(5個セット)」。突起部のピッチを変えることで移り行く月の姿を表現した、さりげないデザインの逸品だ。
「箸置きには『幸せの橋渡し』という言祝ぎの意味があります」(ブライダル総研・担当者)
これに本を組み合わせると、色々なメッセージ性を帯びてくる。しかも、選べる本は9種類。贈りたい人に合わせて、本を選ぶことができるのだ。
例えば「尊敬する目上の男性」向けには、林完次の『月光』や、土門拳の『腕白小僧がいた』といった作品が用意されている。2冊とも「自分では手に取らないけれども、頂いたら心に響く」という観点でセレクトされた。経験豊富で何でも持っている男性にうってつけの名著である。
また「生き方に憧れる目上の女性」向けには、貴道裕子の『おひどめ』か、池澤夏樹&早川良雄(イラスト)の『この世界のぜんぶ』の2冊からチョイスができる。コンセプトは「美意識に訴える雅やかなビジュアル本や、聡明かつロマンチックなエッセイに、ふたりの洗練されたセンスを託して」。
他にも「遊びごころを忘れない、同世代の男性」や「同じ時代を過ごした、同世代の女性」、「すべての人に」といったタイプ別にそれぞれ本が選定されている。ちなみに本のセレクトは、書店「松丸本舗」(東京都千代田区)のコンシェルジュが担当した。
また、上記の二つ(箸置きと本)以外にもメッセージカードがプラスされており、『引出本』は極めてメッセージ性の高い引き出物として仕上がっている。
なるほど、面白い。こういった引出物は、受け取る側としても非常に印象強いだろう。そこで、このような商品を企画したきっかけをブライダル総研に伺ってみた。
「最近の結婚式は、“お披露目”の場から、ゲストに感謝を伝えて“おもてなし”をする場に変化しており、相手によって引出物の内容を変える『贈り分け』も増えております。その流れを受け、結婚式から後の新郎新婦とゲストの時間も繋ぐような“新しい引出物のカタチ”を考えていたところ、当企画のパートナーである編集工学研究所の方とお会いする機会があり、今回のアイデアへと結びつきました」(担当者)
この『引出本』は、ブライダル総研と「編集工学研究所」(所長・松岡正剛氏)のコラボレーションによって出来上がった引出物セットである。
注文は、「THE COVER NIPPON」(東京都港区)の店頭もしくはホームページにて、8月23日より受け付けられている。価格は6,900円から(書籍によって異なる)。
そして、今後の展望について。現時点では9冊の本からタイプ別に選ぶことができる『引出本』だが、新しい「モノ」や「本」が増えていく可能性もあるとのこと。
「箸置きと同様に、新郎新婦がゲストに贈るにふさわしい意味やストーリーがあり、新しい本と組み合わせることで様々な顔つきを見せるモノを選ぶ予定です。これからも、豊かなメッセージを伝えることができる『引出本』にしていきたいです」(担当者)
その場限りの贈り物ではない。結婚式以降も“絆”をつないでいくような引出物として形となった『引出本』。
近い将来、私にも利用する機会が訪れることを切に願っています。
(寺西ジャジューカ)