「海の恵み」と「パン」の美味しい出会い!

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ソーセージのように調理したシーフード、その名も“シーセージ”を使ったパンが人気を集めている。

ベーカリーの「ドンク」が期間限定で販売している新感覚のシーフードパンは、かまぼこなどの練り製品で知られる小田原の老舗「鈴廣」の“シーセージ”が主役だ。

シーセージとは、白身魚のすり身に天然由来のスパイスを効かせて腸詰したもの。見た目はソーセージのようだが、魚ならではのあっさりとしたうまみが持ち味。外はプリッ、中はふんわりした独特の食感もクセになる。

実は小田原鈴廣とドンクのコラボは昨年11月の「小田原かまぼこパン」に続いて2回目。9月1日より小田原鈴廣がシーセージを主力商品とした新ブランド「SEAtoYOU suzuhiro」を展開しはじめたことが今回のコラボのきっかけだそう。

共同開発したというシーフードパン8品には、すべてシーセージを使用。水産練り製品とパンという異色の組み合わせだけに開発に苦労も多かったようで、
「シーセージの食感と味を活かしつつ、バラエティに富んだラインナップになるよう、パン生地を使いわけたり、わさびマヨネーズやとんかつソースなど味付けでアクセントを付けたりしました」
とドンクの担当者。

形状にも工夫を凝らし、シーセージをたこさんウィンナー風にカットした「たこさんシーセージ(たこ焼き風味)」(231円税込)や、クロワッサンをお魚型に焼き上げた「シーフィッシュ」(税込252円)は見た目もかわいらしく、フランスパンにシーセージを挟んだ「シーフォカッチャ」(252円税込)は切り目が入っているのでちぎって食べやすい。パン生地もクロワッサン生地、ロールパン生地、フランスパン生地と多彩だ。

私も実際に何品か試してみたのだが、洋風テイストのパンとも驚くほど好相性。チリ味やとんかつソースなどのしっかりした味付けがシーセージのやさしい風味を引き立てている。

小田原鈴廣の担当者によれば、シーセージ自体は2009年に販売をスタートしたそうで、
「お客様の声を反映しながらレシピや価格の変更を重ね、今回の発売となりました。保存料や化学調味料を一切使わずにうまみを出し、パリッとジューシーに仕上げるには苦労しました。もちろんサンドイッチやパスタなど洋食の具材としても合うよう工夫を重ねてきました」
これまでにも「さっぱりしていて軽く食べやすい」「お肉が苦手だったけれど、シーセージなら食べられる」といった声が届いているそうだ。

特別コラボのパン8品は、関東エリアの「ドンク」店舗16店にて販売中(※店舗によっては取り扱いのない商品もあり)。対象商品を買うと抽選で「シーセージ詰め合わせ」が当たるプレゼントキャンペーンも実施している。

創業100年を超える老舗2社の鮮やかなコラボ。9月1日〜30日までの1カ月間限定なので、気になる人は早めにチェックしてみては。
(古屋江美子)