「朝クレンジング」で、お肌が変わるかも?

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朝の洗顔、どんな方法でやってますか。

「朝は水洗顔のみ」「ぬるま湯洗顔で」「朝も洗顔料でしっかり洗顔」などなど、様々な方法が勧められているけど、日本野菜ソムリエ協会が主宰する「ビューティーフードプログラム」のイベント「美肌ラボ」の中で、ちょっと興味深いお話を聞いた。

「私がおススメしているのは、“朝クレンジング”です」と話すのは、美容整体サロン「ローズボディ東京」代表の松野多美子さん(=写真)。
朝からクレンジングって、肌に負担がかからないのかと心配だけど……。
「夜のメイクを落とすときにクレンジングをして、朝は洗顔だけという方が多いですが、朝の肌は実は意外と汚れているもの。眠っている間に分泌された皮脂や汗・老廃物、さらに、ホコリや、寝る前に使った乳液・クリームなどが酸化して混ざったりしているので、こうした油性成分などをきちんと落としてからスキンケアしたほうが、肌への浸透度も高いんですよ」

洗顔などで肌を指で直接こすってしまうのは、肌に負担を与えるもの。そのため、洗顔は「石鹸や洗顔料をよく泡立てて、泡で洗う」のが基本だが、自分の肌の状態を確認しにくいという面があるらしい。
「洗顔よりもクレンジングのほうが、自分の肌の状態を感じやすいんですよ。それに、『日本人は洗顔をしすぎ』とよく言われていて、朝クレンジングをしてダブル洗顔をしないということだけでも、意味があります」

クレンジングの後は、コットンなどに水や化粧水を浸み込ませ、拭き取るのが良いそう。
ただし、注意したいのは、「肌への負担の少ないミルクかクリームタイプのクレンジングを選ぶこと」。
これは皮膚科の先生の本などでもよく言われていることだけれど、実際にドラッグストアなどを見ると、大多数がオイルクレンジングであり、ミルクかクリームタイプの少なさに驚くこともしばしばある。

また、洗顔やクレンジングによる肌の乾燥も心配だが、そんなときにおススメなのは、「肌断食」だとか。
「栄養を吸収できる土台(肌)作りのためには、たとえば週末の朝晩だけでも肌のお手入れをやめてみる。栄養分を断つことによって、必要な油分などに肌が気付き、内側から天然の美容液である『皮脂』が出てくるようになり、外から油分を補わなくても良いようになるんです」

その他に挙げられた「美肌の秘訣」は、以下。

○お手入れ時間を楽しむこと
○食べ物に気をつかうこと……身体は、口から入れたもので作られ、肌へ栄養が行きわたるのは、最後になる。だから、美肌を求めるのであれば、食べ物に人一倍気を使うことが大切。
○自分は綺麗だと思うこと
「月1回の高級エステより、毎日のお手入れが大切」というのも、ズシンとくる一言。

もちろん肌の状態・体質は人それぞれで、お手入れ方法の合う・合わないも、人それぞれ。自分に合う方法を試し、見つけていくことが必要だけれど……。

水洗顔やぬるま湯洗顔、普段の洗顔でしっくりこない人は、一度「朝クレンジング」を試してみるのも良いかもしれません。
(田幸和歌子)