車のワイパーの拭き跡をモチーフとしたボーダー。

写真拡大 (全3枚)

以前、コネタで「眼鏡を拭くためのシャツ」を紹介したことがある。肝は、裾に施されたワンポイント。ここがマイクロファイバーになっており、この部分でメガネを拭くと、メガネのレンズがピカピカになるという逸品であった。

そして、今回はニューヴァージョン。岡山のデザインスタジオ「fift」は、8月3日より『wipe Tshirt』というTシャツを販売している。
パッと見は太ラインのボーダーTシャツなのだが、この3本のボーダーのうちの1本が、またしてもマイクロファイバーになっているのだ。

「伸び縮みするTシャツ素材と伸び縮みしないマイクロファイバーの組み合わせに苦労しました」(同社・五十嵐さん)

そうした苦労を経て完成した、今回のTシャツ。反響も続々と寄せられているそうで……。
「他にはないTシャツなので、着ていると『これ、何?』と興味を持たれ、そこから口コミで広がっていくことが多いみたいです」(五十嵐さん)

そして、デザインについて。前回のシャツよりもかなりポップになっている。ボーダー柄だ。が、ただのボーダーではない。僅かに弧を描いており、これは車のワイパーの拭き跡をモチーフとしている。当然、メガネを「拭く」ためのTシャツだからこその、遊び心である。

しかし当然、茶目っ気だけではない。大事なのは、クオリティ。その辺も、このTシャツはスゴい。
ボーダーに使用されているマイクロファイバーは超極細で、なんと頭髪の1000分の1というきめ細かさを誇るという。国内の大手繊維メーカーの最新技術によるものだ。

そんな『wipe Tshirt』は、同社直営のオンラインストア「novelax store online」などで販売されている。
タイプは2種類。一番下のボーダーがマイクロファイバーになっている「bottom」が、メガネを拭くのに適したタイプ。一番上のラインのみがマイクロファイバーになっている「top」は、携帯電話やスマートフォンを拭く際にピッタリだ。どちらも、価格は6,300円(税込み)。

それにしても、期待してしまう。今までにシャツ、Tシャツと来ているだけに。次回作の予定は……?
「無理のある服を作ろうとは思っていないんですね。もし、この機能にふさわしい何かを思い付いたら、製作するかもしれません」(五十嵐さん)

逆に言えば『wipe Tshirt』は、単に奇をてらっただけのアイテムとは一線を画する。日々の生活の中で、自然にフキフキしていただきたい。
(寺西ジャジューカ)