こうやって、お腹を優しく触るだけ。
お腹に手を当てるだけで体の調子がわかる「チネイザン」という方法があるという。実際にどうやるのか、チネイザンを教えている日本チネイザン協会に聞いてみた。

広報担当者さんいわく、「チネイザンとは、漢字では『氣内臓』と書き、古くから中国にある『タオ思想』につながる療法。お腹のタッチを中心としたホリスティックなセラピーのことで、お腹を触ることで体の調子を見るクリニック」だそう。このチネイザンのもとにもなっているタオ思想とは、中国に古くからある道教につながる思想で、宇宙と人生の根源的な不滅の真理を指しているとか。

タオは人間を自然の一部ととらえ万物と調和しようとする生き方の智慧のこと。タオ=「道」とも書き、物事の始まりと終わりを指し、この道を究めると古くから中国では不老不死の仙人になれると言われている思想です。

このタオ思想に基づいたチネイザンは、神仙術、陰陽道、老荘思想、東洋医学などを結合して、内臓の働きの変化だけでなく、体得すると自分で体の芯から生命力が湧き出てくるのを実感するそう。

ちなみに、チネイザンの考えでは、感情と内臓はひとつ。「感情が溜まって内臓に影響が出る」と担当者さん。ちなみに肝臓は「怒り」と「優しさ」、肺は「悲しみ」を指し、感情を抑えすぎるとそういった感情が体に溜まり疲れとして出てしまうものだとか。

実際にチネイザンクリニックを体験してみると優しく手をお腹に当てられていく感じで、マッサージのようにもんだり指圧のように押したりはしません。手を当てていくことで内臓の様子を察知して、「体の疲れを自分でいたわってあげることが大事。中でも特におへそは母とつながっていた場所で先祖や他の過去とのもつながっている大事な場所といわれている」ので、手入れをちゃんと行うと良いそう。なんだかチネイザンの道は奥が深そうですね!
(カシハラ@姐御)