車の窓の最適な開け具合に関する考察
よく晴れた日のドライブでは、窓を開けて車を運転すると気持ちがいい。さわやかな風が心地よいし、残暑厳しい今の時期だと結構涼しい。エアコンがいらないから燃費も向上しそうな気がする。いいことづくめではないか。
しかしながら、車の窓を全開にすると風が入りすぎて前が見にくくなったり、たまに虫が高速で顔に激突してきたりもして、様々な危険が伴う。一方で、少しだけ開けても全然風が入らず涼しくなかったりする。さわやかに運転をするためには、どこの窓をどれくらい開けたら良いのだろうか?
これに関して三菱自動車に問い合わせてみたところ、車の空気抵抗などの研究開発(空力【くうりき】開発と呼ぶらしい)を行っている開発者の方をご紹介いただいた。その方からいただいた返信によると、「走行中の外気で効果的に換気する方法についてのご質問ですが、簡単に言うと,前席の窓の片方(運転席もしくは助手席)と対角にある後席の窓を開けるのが効果的です」とのこと。
三菱自動車が公開している2008年度版テクニカルレビューの中に、走行中の車体周りの圧力分布を示した図がある。それを見ると、前席の窓の上の方は圧力が低く、後席の窓は比較的圧力が高い。つまり、前と後ろの窓を同時に開けると、空気の圧力差によって車内に風が入り込みやすくなる。特に、対角にある前後の窓を開けると、効率よく換気ができるのだそうだ。
この圧力差は速度に依存し、速度が大きいほど圧力差は大きくなる。そのため、市街を走っているときは窓を全開にした方がよく、高速道路では窓の空き具合が小さくても、低速走行時と同じくらいの換気はできそうである。これらの情報をもとに、最適な窓の開け方を考察してみると以下である。
まず、前席の窓については、運転席側の窓を開けると風で目がシパシパするので、助手席側の窓を開け、後席の窓は運転席側の窓を開けるのがベストであるかと思われる。しかし、助手席にロングヘアのギャルが座っている場合は、風によって髪が乱れないよう、運転席の窓を開けるのが男の(女性も?)マナーであるだろう。この場合、突然虫が飛んできても大丈夫なように、サングラスや眼鏡で目を保護しておくことが望ましい。
また、窓を開ける際、エアコンをケチるセコい奴だと思われないよう、地球温暖化の話題をほのめかしつつ、「知ってる? 車の窓って、対角にある2つの窓を開けると、車体にかかる圧力の違いによって、涼しい風が入ってくるんだよ」と本記事で得たトリビアを知的に紹介してあげると、ギャルも喜んでくれるのではないだろうか。
以上、偉そうに原稿を書いてみたが、筆者は悲しいことに車を持っていないため、車所有者の方、対角の窓開け、ぜひ試してみてください。
(エクソシスト太郎)
しかしながら、車の窓を全開にすると風が入りすぎて前が見にくくなったり、たまに虫が高速で顔に激突してきたりもして、様々な危険が伴う。一方で、少しだけ開けても全然風が入らず涼しくなかったりする。さわやかに運転をするためには、どこの窓をどれくらい開けたら良いのだろうか?
三菱自動車が公開している2008年度版テクニカルレビューの中に、走行中の車体周りの圧力分布を示した図がある。それを見ると、前席の窓の上の方は圧力が低く、後席の窓は比較的圧力が高い。つまり、前と後ろの窓を同時に開けると、空気の圧力差によって車内に風が入り込みやすくなる。特に、対角にある前後の窓を開けると、効率よく換気ができるのだそうだ。
この圧力差は速度に依存し、速度が大きいほど圧力差は大きくなる。そのため、市街を走っているときは窓を全開にした方がよく、高速道路では窓の空き具合が小さくても、低速走行時と同じくらいの換気はできそうである。これらの情報をもとに、最適な窓の開け方を考察してみると以下である。
まず、前席の窓については、運転席側の窓を開けると風で目がシパシパするので、助手席側の窓を開け、後席の窓は運転席側の窓を開けるのがベストであるかと思われる。しかし、助手席にロングヘアのギャルが座っている場合は、風によって髪が乱れないよう、運転席の窓を開けるのが男の(女性も?)マナーであるだろう。この場合、突然虫が飛んできても大丈夫なように、サングラスや眼鏡で目を保護しておくことが望ましい。
また、窓を開ける際、エアコンをケチるセコい奴だと思われないよう、地球温暖化の話題をほのめかしつつ、「知ってる? 車の窓って、対角にある2つの窓を開けると、車体にかかる圧力の違いによって、涼しい風が入ってくるんだよ」と本記事で得たトリビアを知的に紹介してあげると、ギャルも喜んでくれるのではないだろうか。
以上、偉そうに原稿を書いてみたが、筆者は悲しいことに車を持っていないため、車所有者の方、対角の窓開け、ぜひ試してみてください。
(エクソシスト太郎)