20日夜7時頃(日本時間夜8時頃)、富士康(フォックスコン)の成都工場で爆発事故が起きた。これまでに従業員2人が死亡、16人の負傷が確認されている。

工場の従業員や付近の住民は爆発音が聞こえただけでなく、振動も感じたと話しており、かなり大きな爆発だったと考えられる。事故当時、工場の中には数百人の従業員がいたと思われ、現場には十数台の救急車が駆けつけた。

成都警察によれば爆発の原因は不明。初期の段階では人為的な爆発ではないとの見方を強めており、周辺を封鎖して調べを進めている。

富士康は昨年10月、四川省で投資規模を拡大。タブレット型PC(iPad 2)の2011年の成都工場での生産量は世界の生産量の約3分の2を占める4200万台が予定されていた。また、2013年には年間生産量を1億台に上げる方針を明らかにしていたが、今回の爆発事故により、これらの計画にも影響が出る恐れがある。

富士康といえば、昨年従業員が相次いで飛び降り自殺を図り、その管理体制に各界から注目が集まった企業である。それでも高賃金を求めて入社を希望する者は後を絶たなかった。現在、工場は運転停止状態だが、従業員の中には「働かなければ」と警察に訴える者もいるという。しかし、運転再開のめどは立っていない。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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