ホジソン体制になってから、ELでは決勝トーナメントへと駒を進めたものの、リーグでは相変わらず一進一退で調子が出ないリヴァプールだが、現在リーグ最下位のウルヴズに対し、なんとホームで敗戦という情けない今年の締めくくりとなってしまった。

リヴァプールはこの試合からジェラードが復帰したのだが、自慢のロングパスにも精度を欠いて調子がいまいちぱっとせず、DFはウルヴズにプレスをかけられてバックパスをしてはレイナが不正確なパントをするのみで、御世辞にもヘディングが得意とは言えないトーレスが試合から完全に消えてしまっていた。

そして全体的にもリヴァプールのパスは足元ばかりで、4-4-2のフォーメーションにしている事でカイトやメイレレスといった中でからんでこそ生きる選手が守備に追いやられ、それがロングボールのみの攻撃に拍車をかけていた。

後半も15分を過ぎてからようやく幅広く動けるバベルを前線に起き、28分にジョー・コールを入れてからリヴァプールの攻撃が活性化したが、前節調子が良かったと言われるマクシ・ロドリゲスは最後まで使われなかったし、ホジソン采配の謎っぷりは全く上向く気配が感じられない。

この試合でのメイレレスやルーカスの出来であれば、よほど本田のほうが働けるのではないかと思ったりするのだが、やはり選手が輝けるかどうかは監督の腕次第ではあり、CL出場権はかなり厳しくなっているし、スルツキー監督込みの戦力ではCSKAのほうがリヴァプールを上回っているようにしか思えない現状では、自分が代理人だったとしてもリヴァプールへの移籍はストップをかけてしまうかもしれないなと(苦笑)。

タイミング的にはそろそろビッグクラブへの移籍が望まれるところなのだが、果たして本田の元には相思相愛となれるようなオファーが冬に届いてくれるのだろうか?

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