勢力地図を書き換える可能性のある今オフの補強について、監督、コーチ、GM、スカウトら球界関係者10人の評価をボストンの地元紙が掲載した(12月26日付ボストン・グローブ)。

1. エイドリアン・ゴンザレス一塁手(レッドソックス):相手投手に脅威を与える中軸打者。健康を維持できれば三冠王も夢ではない。外角球を素直に打ち返すが、内角攻めをされても引っ張ることのできる強打者。

2. ザック・グリンキー投手(ブルワーズ):グリンキーが加わり、ヨバニ・ガヤルド、ランディ・ウルフ、ショーン・マーカムのローテーションは、ナショナルリーグ中部地区での優勝争いを可能にした。

3. カール・クロフォード外野手(レッドソックス):最高の野手を失ったレイズだが、先発ローテーションは安定しており、問題は攻撃陣ではなくブルペンにある。市場に残っているリリーフ投手のなかから、なんとか補強していくしかない。クロフォードを獲得したレッドソックスが攻撃力アップしたことはいうまでもない。

4. クリフ・リー投手(フィリーズ):リー、コール・ハメルズ、ロイ・オズワルト、ロイ・ハラデーの先発陣は、まさに夢のローテーションだ。しかし、フィリーズはジェイソン・ワースという攻撃の中心的選手を失った。プラス、マイナス、ゼロとなるかどうか。

5. ダン・アグラ二塁手(ブレーブス):ブレーブスは得点力のあるホームランバッターを必要としている。アグラは最適だ。フィリーズほどの先発投手陣ではないが、ティム・ハドソン、デレク・ロウ、トミー・ハンソンら、安定したローテーションで、フィリーズとの争いが興味深い。アグラとの交渉は現在停滞しているが、年明けには合意に達するだろう。

6. アンディ・ペティート投手(フリーエージェント):もしペティートが引退を選択したら、ヤンキースにとっては大打撃だ。今までのところ、ヤンキースはブルペン投手と捕手を補強しただけだ。市場にペティートほど力のある左腕は残されていないので、来季は95勝できないかもしれない。

7. ジェイソン・ワース外野手(ナショナルズ):ワースの加入の影響は、すぐには現れないかもしれないが、スティーブン・ストラスバーグ投手とブライス・ハーパー捕手が本格的にメジャーで活躍するようになる2011年以降に大きな意味を持ってくるだろう。

8. アダム・ダン一塁手(ホワイトソックス):ダンの獲得と、ポール・コネルコの再契約で、ホワイトソックスはアメリカンリーグ中部地区の注目チームとなった。問題はクローザーか。

9. マーク・レイノルズ三塁手(オリオールズ):ダイヤモンドバックスは三振の多い強打者を放出してブルペンのてこ入れを行った。オリオールズはパワーのある三塁手を獲得した。カムデン・ヤードでの活躍が期待される。

10. アート・モレノ(エンゼルスのオーナー):エンゼルスはチームに必要だった野手、クロフォードをボストンに獲られてしまった。モレノは「レッドソックスの提示額は非常識」と述べたが、必要な選手を獲るためには飲まなければならない条件だった。必要なもうひとりの選手、エイドリアン・べルトレに対する交渉にも消極的だ。