NTTデータ経営研究所は、「IT人材のプロフェッショナル意識調査2009」を取りまとめ発表した。調査によると、「現在、転職を考えているか」を聞いたところ、「転職を考えており、志望企業や人材仲介会社と接触している、または予定がある」(7.6%)、「転職を考えており、転職に向けた情報収集を始めている」(13.0%)、「転職を考えているが、具体的な行動は起こしていない」(28.5%)を合わせ、約5割(49.1%)が転職を考えていることが分かった。この割合は、前年調査の44.8%よりも4.3ポイント増加している。

 転職を考えている第一の理由は、「現在勤めている会社の先行きに不安があるため」が約5割(49.0%)を占めている。次いで「現在勤めている会社では、希望するキャリアを実現できないため」(24.5%) 、「IT業界のSI からサービスへのビジネス構造転換によるスキルの陳腐化への不安のため」(9.2%)と続いている。

 また、「ここ1年間で、勤めている会社で人員整理・解雇が行われたか」を聞いたところ、「所属部門内、外の両方で行われたようだ、または行われている」(5.6%)と「所属部門内など、身の回りで行われたようだ、または行われている」(14.9%)、「所属部門以外の社内で行われたようだ、または行われている」(15.5%)を合わせた約4割(36.0%)で、勤めている会社で人員整理・解雇が行われた。

 その結果、人員整理・解雇により、ワークモチベーションが「低くなった」(24.6%)と「どちらかといえば低くなった」(50.8%)と感じる人が合わせて7割以上(75.4%)に上っている実態が明らかになった。

 調査は、2009年11月24日〜26日、gooリサーチ登録モニター(業種:通信・IT関連サービス)に非公開型インターネットアンケートを実施し、1039人から回答を得た。

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