厚生労働省は2010年4月から、キャリア形成促進助成金「実践型人材養成システム」を開始する。訓練は、新規学卒者を中心とした新規採用者のほか、中途採用、すでに雇用している自社の非正規労働者のキャリア・アップによる正社員化にも活用できる。

 長引く不況で採用抑制が続く中、助成金制度の活用によって教育訓練の負担を軽減し、雇用促進を図る狙いがあり、対象者を新たに雇用し、企業の将来的な中核人材として育成することが可能だ。訓練の認定基準は次の4点となる。

?訓練期間は、6カ月以上2年以下であること。
?総訓練時間は、訓練期間1年当り850時間以上であること。
?訓練時間に占めるOff−JTの時間数の割合は、2割以上8割以下であること。
?訓練の修了時に客観的かつ公正な方法で職業能力を評価すること。

 ただし、4月入社の新卒社員から活用するためには、1月中に都道府県に設置された独立行政法人雇用・能力開発機構または、ジョブカードセンターで相談を受けた上で、訓練実施計画書を申請し、3月中に認定を得る必要がある。

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