イングランド代表DFとして活躍するアシュリー・コール選手（チェルシー）が、ロンドン市内のクラブで酔って暴れたとして逮捕された。英国の各メディアは、3時間の勾留後に80ポンド（約1万1000円）の罰金を支払い、釈放されたと報じている。

英紙サンによると、コール選手はチェルシーのチームメイトであるジョン・テリー、マイケル・マニシエン両選手と食事をし、そのままパブへ入店。3人はすでにその店で飲んでいた女性グループに声をかけられ、一緒に飲むことになった。その後、コール選手と女性の1人が仲良くなり、親密なムードに。そこへ同紙のパパラッチが現れシャッターを切ったことから、怒ったコール選手がカメラを取り上げ、警察が呼ばれたという。

警察が来ても収まりのつかないコール選手、警官が「落ち着かないと連行する」と警告しても騒いだため、そのまま近くの警察署に連行された。同紙には、連行されるコール選手の写真や、パブの店員による騒動の顛末も掲載されている。

コール選手は、英人気ポップグループ、ガールズ・アラウドのメンバー、シェリルと結婚している既婚者。過去にも浮気が報じられており、その際は妻からきつい注意を受けたようだ。しかし、シェリルは現在キリマンジャロ登頂のためアフリカを旅行しており、同紙は「妻のいない間に羽目を外した」とした。

昨年末にイングランド代表MFスティーブン・ジェラード選手（リバプール）がパブでの暴行容疑、またブラジル代表FWロビーニョ選手（マンチェスター・シティ）に強姦容疑がかけられるなど、プレミアリーグでは有名選手の逮捕騒動が続いている。今回の事件は既婚男性としてほめられる行動ではないが、逮捕のきっかけになったのがマスコミだったというのが英国らしい一件だ。

英国のマスコミ、特に有名人のスキャンダルを狙うパパラッチは執拗なことで知られており、有名人だけでなく一般からも多くの批判が出ている。とはいえ、有名人だからこそ普段の行動に注意を払わなければならないのも事実。コール選手は、自らマスコミに格好のネタを提供してしまったようだ。