――現地に行かれる前に中国語などを勉強されたり、何か印象に残っている言葉はありますか?

倉木:「加油」(チャーヨー=頑張れ)という言葉です(笑)。最初に覚えたのは、「シンクーラー」という言葉で、辛い、苦しいと書いて、最後に終了の了という字を書いて「辛苦了」って読むんです。これが「お疲れ様」という言葉で、「ストレートだな」って。辛い、苦しいのが終わるから、「お疲れ様」なんだという(笑)。

――食べ物で困ることは無かったですか?

倉木:全く無いです。もう美味しいものがたくさんあって(笑)。台湾の料理って、日本と同じようなお粥とかがお店にあったり、色んな種類の惣菜が1個ずつ並んでいて、24時間やっている所で食べられたりして。

――倉木さんは元々、食べ物の好き嫌いは少ない方ですか?

倉木:好き嫌いは元々、少ないですね。ただ、お刺身のマグロが食べられないんです(笑)。

――それは何か幼児体験とか、苦い想い出でもあるんですか?

倉木:いや(笑)。これって不思議で。人間が成長していく上で、ある日突然ダメになってしまうものって多いんだなという。昔は大好きで全然食べられたんですけど、体質が変わったのか、ちょっと生臭いのがダメになっちゃったり。

――2008年は、カウントダウンライブから1月1日にアルバム「ONE LIFE」をリリースして明けた一年でしたが、振り返って印象に残っている出来事などはありますか?

倉木:2008年はまずカウントダウンライブで、子年だということで「細かく色んなことを見落とさずにやっていこう」という目標を立ててから(笑)、一応それを目指してライブ自体も新しく、まだ行ったことがない場所に行ったり。あと、一つ一つの音にもこだわりをもってやっていこうと。そういう意識を色んな所に向けて活動していった、そんな1年になったなと思いますね。

――カウントダウンライブは、何か切っ掛けがあって始められたんですか?

倉木:毎年みんなで年末を一緒に過ごして、新年に向けて音楽を伝えていきたいなと思ったのが切っ掛けで。大学を卒業してから余裕ができた分、カウントダウンをやっていこうと。

――毎年そうやって目標を立てて、1年間それを忘れずに実行されてきたんですか?

倉木:カウントダウンライブが始まってから、今年で3回目ですね。猪年からスタートして、干支に合わせて目標を作っていこうという(笑)。

――猪は「猪突猛進」とか四字熟語があったり分かりやすいと思うんですけど、今年は?

倉木:今年は丑年なので、大きな広い心を持ちつつ(笑)、もうスイッチをオンにさせて。牛って、赤いもの見てガーって走っていくじゃないですか。だからそれみたいに、本当に情熱を持ってアクティブに、今年は倉木麻衣をもっともっと出していきたい、と思っています!

第1回「16歳でデビューして、学校との両立の中で」(2009年01月07日)
第2回「台湾でも活動できたらいいな、という夢を持っていた」(2009年01月14日)
第3回「リアルな想いを怖れずにぶつければ」(2009年01月21日)
第4回「形に捕われずに、幅広い音楽を歌って届けていきたい」(2009年01月28日)

倉木麻衣 ニューアルバム「touch Me!」特集