――ガールズトークというか、お互いの恋愛観を話したりすることはありますか?

MIE:基本的に、AILAが聞いてくれるタイプかな。

AILA:結構、そうですね。大体MIEちゃんの話とか、「どう思う?どう思う?」みたいな。そこで解決できることとかも。

MIE:すごく求めちゃうんですよね。そこも不思議な感じしますよね。多分、印象的に逆な感じじゃないですか。でも全然、「AILA、聞いてよー!」みたいな感じが多いかな。

AILA:確かに、そういうパターンが多いかもしれないですね。二人だと、ちょっと悩んでいることでも楽しんで話せるというか、前向きになれるよね。

MIE:そうだね。別に解決しなくても、答えに辿り着けなくても、何か話すだけで安心できたり、スッキリしたりすることってあるじゃないですか。本当に、そういういい存在でいられているかなと思いますね。だから恋愛に限らず、「こういう友達がいてね」とか「私の家族がこうでね」という大切な存在の話とか、もう出会った時から普通の会話の中でもすごくしているから。お互いの周りにいる存在というのが、直接会ったことがなくても、想像の中ではすごく膨らんでいたりしますね。

――Lil’Bを結成する際に、こういう音楽をやっていきたいなど話はされたんですか?

AILA:二人に共通しているのは、曲を放つばかりではなく、みんなと分かり合える曲というか、共感し合える曲を一番に。それがラブソングだったり、メッセージ系の曲だったり、パーティーチューンでもそうで。どれも共感できるメッセージを一番に考えて、曲を作っていますね。

MIE:どちらがテーマを持ち寄るにしても、きちんと一番最初にそのテーマをちゃんと共有して、同じで気持ちで同じ方向を目指して一つ一つ作っていくというか。あとは、MIEもAILAも、作品に対して嘘をつけないからね。思ってもいないことを書いたり、歌ったりはできないので。聴いた感じが楽しい曲でも、楽しいばかりではなく、その裏にあるちょっとした辛さだったり、内に秘めているものもちゃんと添えて。二つセットで一つのものだったり、一人の人間だったり。表向きだけじゃないというか、そういう所を軸としてちゃんと表現していきたいなって。

――セカンドシングルの「キミに歌ったラブソング」の着うたが120万ダウンロードを突破したことについて、本人達としてはその状況をどのように捉えているんですか?

AILA:着うたがヒットしたというよりも、それだけ聴いてくれて、共感してくれている人がいるという喜びの方が一番強くて、リアルに感じられますね。ヒットという、たくさんの人がダウンロードしてくれている、という所にはすごく違和感というか。

MIE:全く実感が湧かないよね。

AILA:「良かったです」とか「曲に共感しました」というメッセージの方が、すごくリアルに認められますね。

――自分達自身だったり、周囲で変化を感じることはありますか?

AILA:普段の生活では、まだそんなに。二人で買い物に行っても、普通に洋服を買って、ご飯を食べに行って、渋谷とかを歩いて。もう本当に全て今まで通りですね。

MIE:その部分が全然、普通だからかな。そこまでたくさんの人がダウンロードしてくれていることに実感が無いのは。みんなに「実感ありませんか?」って、すごく聞かれるんですけど、あまりにも無いから。私達の小さい夢として、「普通に街中を歩いていて、隣にいた人の携帯から『キミに歌ったラブソング』が流れたりしたら、すごく実感するかもねー!」みたいな話はよくしているんですけど、まだ、そういう感じでも(笑)。友達の友達だったり、全然知らない人とかもダウンロードしてくれて、「メロディコールにしてるよ」とか「メールの着信音にしてるよ」とか聞いたりするので、そういうのはすごくありがたいなとは思うんですけど、実際に偶然そういう風に耳にしたことは無いからね。生活も普段通りなので。

 Lil’Bの中で一番変化があったとしたら、二人とも都内に引っ越して、毎日のように顔を合わせられるようになったことですね。結成して、デビューしてからちょっとの間も広島と千葉だったので、そんなにそうそう会えないんですよね。基本的にメールとか電話で歌詞とかも作っていて、やり取りをして。1曲分の歌詞ができたら、じゃあ東京で会って歌入れをしてみようか、みたいな。それで、もうその日の内に「新幹線なんで帰ります!」みたいな。会ってもう「久し振り」と言っている間に、「じゃあ録りましょう」って録って歌って、「じゃあもう帰る、メールするね!」みたいな感じでバーって帰っていくのが普通だったから。