――お互いに、相手のことを紹介してもらえますか?

:やっぱり俺が男で彼女は女の人だから、俺には理解できない感情もあると思うんですけど、そういうのも含めてすごくアーティスティックだなと思いますね。多分、人よりも色々なことに感動するし、色々なことに傷ついたりすると思うんですけど、それを乗り越えてちゃんと生きていける人だな、という。繊細で、普通の人ではないかもしれない。普通の人だと平凡で、アーティストじゃないから。「アーティストなんだな」って。

YUKA:良かったです(笑)。私から見る柾さんはですね、ライブの時と普段の時とが全く別人で、普段はすごくダメ男さんです。「ダメ之内ダメ男」さんだよね。

:誰だそれ!

YUKA:基本的に面白くイジられる方なんですけど、すっごく優しくて。

:よしよし。

YUKA:私はアップダウンの波が激しかったりするんですけど、彼はいつも落ち着いていて。まぁ、ライブの前に「うわぁー、なんかテンパってる!」みたいな、一人でテンパっているのを見ているのも面白いんですけど。

:ライブは「アレが無い」とか、トラブルが起きるんですよね(笑)。

YUKA:でもそういうのとは別に、人間的にすごく大人なんでしょうね。こんなになってあんなになっている自分から見ると、すごく安定しているし、「なんでこの人はいつもこんなに平穏でいられるんだろう?」とか。だけど、きっと外からはそう見えても、心の中では色々なことがあったり、それを表に出していないだけかもしれないんですけど。あとやっぱり、すっごくだらしなくてダメ男なんですけど、メチャクチャいい曲を書くという所が…。

:性格は関係無いじゃん!

YUKA:自分の頭の中に鳴っている音というのは、きっと内面的な部分も出てきているんだろうし。デモを聴いていて、痛い感情とかが浮かんでくるということは、きっと柾くんの心の中にも普段自分では気付かないような色々な感情があるんだろうし、そういう所が現れているんじゃないかなと。

――最初の出会いからもうすぐ4年になりますが、二人の共通点はどんな所ですか?

YUKA:「いいね!」となるツボが一緒という所が。それはすごく大事で、「これがいいんだよ!」と言っているのに、「そうかなぁ…?」ってなっちゃうと曲作りも盛り上がっていかないと思うし。「ココ良くない?」と言った瞬間に、「いいねえ、やるねえ」みたいに。そういうツボが一緒なので、好きな音楽も似ているし。

:年も結構、離れているのに、俺が昔聴いていて「いいな」と思ったものがたまたま流れてきたりして、「これ懐かしい!」とか言うと、「いいよね」って。多分、そういう感覚が近いですね。

YUKA:そこが一番共通する所で。家庭環境とか、お母さんが音楽の先生というのは二人とも一緒だし、16〜17の時に一年間留学でアメリカに行っているという所も共通しているんですけど、性格的な面でいうと共通点は全く無い、正反対なんじゃないかなと思います(笑)。