元チェルシー監督のジョゼ・モウリーニョが、来シーズンのチャンピオンズ・リーグに監督として出場したい考えを明らかにした。さらに、このポルトガル人監督は、欧州チャンピオンを決める大会で、古巣を倒したいと語っている。

 首脳陣との対立から退団しながらも、チェルシーへの愛着は持ち続けていると語るモウリーニョ。来シーズンからの現場復帰が確実と言われる闘将は、欧州トップレベルの大会で古巣に“恩返し”をしたい考えを明らかにした。

「来シーズンのチャンピオンズ・リーグで是非ともチェルシーと対戦したい。もし実現したら、何としてでも倒してみせるよ。ただ、彼らに対して悪い感情は持っていない。今でも彼らには特別な愛情を抱いている。退団して5ヶ月が経つが、私が彼らを悪く言ったことがあるか? そんな発言は今後もないと確約するよ」

 一方、チェルシーとの契約に退団後の数年間はイングランドのクラブで指揮を執らないとの条項が含まれていたと一部メディアが報じたことについて、「全くの嘘」と否定したモウリーニョ。しかし、現時点でイングランド・サッカー界に復帰するつもりはないようだ。

「報道されていたような契約事項はない。私が望めば来シーズンからでもイングランドに戻ることは可能だ。今でも住まいはロンドンだし、多くの友人もいる。もちろん、いつかは戻りたいと思っているよ。ただ、私は状況を常に分析する人間でね。現時点でイングランドのクラブで指揮を執るつもりはないよ」

 バルセロナの監督就任が強く噂されるモウリーニョだが、「どのクラブとも合意していない。すでに10チームくらいの名前が取り沙汰されているが、すべて嘘だ。私は全くフリーの身だし、自分のキャリアにとって最良の選択をするよ」と語っている。古巣打倒を高らかに宣言した闘将。いまだ明らかにならないその去就を、チェルシーは不安に見守ることになりそうだ。