必勝を期してローマとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦第2戦に臨んだレアル・マドリーだが、ホームでも1-2で敗れ、トータルスコア2-4とし、4シーズン連続でベスト8進出を逃した。

 拮抗した状態で試合が進む中、後半25分にレアル・マドリーのDFペペがこの日2枚目のイエローカードで退場となる。レアル・マドリーは数的不利となり、苦しい立場に。そして28分にはローマのMFタッデイが先制ゴール。その2分後にはキャプテン、ラウルのゴールで同点とし、延長戦に持ち込むべく追加点を狙ったが及ばず、逆にロスタイムにFWブチニッチにダメ押しゴールを決められ、万事休す。ヨーロッパの舞台から姿を消した。

 レアル・マドリーは2003-04シーズンにバイエルン・ミュンヘンを下し、ベスト8進出を果たしたが、それ以降、2004-05シーズンにはユベントスに、2005-06シーズンにはアーセナルに、2006-07シーズンにはバイエルン・ミュンヘンに敗れ、決勝トーナメント1回戦で敗退している。そして、今シーズンもローマの前に涙を飲むことになった。

「ペペの退場と相手の先制ゴールで僕らは崩壊した」と敗因を端的に語ったラウル。グティは「敗退は大きな失望だ。この4年、ベスト8進出を果たしていないからね」とコメント。また、ぺぺもローマのディフェンダー陣を崩すことができなかったことがポイントだったとし、「この結果にとても悲しんでいる」とそれぞれチャンピオンズリーグ敗退に失意の色を滲ませた。

 早すぎるチャンピオンズリーグ敗退でレアル・マドリーに残されたタイトル獲得のチャンスはリーガだけとなった。「リーガが残っている。まだたくさんの試合が残っているし、気合いを入れていかないといけないね」とグティが語ったように、うなだれてばかりもいられない。明日からはまた顔を上げ、リーガ連覇に向けて気持ちを切り替えていくことだろう。

(スペイン通信)

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