バレンシアには面倒事が尽きない。この冬の移籍マーケットで獲得したアルゼンチン人MFエベル・バネガがアルコール検査の検問で陽性反応を示し、クーマン監督やクラブを困惑させている。

 エスパニョール戦(1日)後の深夜3時30分頃、バレンシア市内で赤信号を無視したところを警察に止められたバネガはその場でアルコール検査を受けることとなったが、1リットルの呼気中に0.48ミリグラムのアルコールが検出された。スペインで許されている0.25ミリグラムのほぼ倍の数値を示したバネガは、そのまま警察署に行くことになったとのこと。

 エスパニョール戦後、バレンシアのメンバーは日曜日と月曜日と2日間のオフをもらっており、仲間と飲みに出かけたところ、検問にひっかかってしまったバネガ。クーマン監督就任後、チームの規律を乱した選手はディスコで乱闘騒ぎを起こしたミゲウとマヌエル・フエンテス、クラブの許可なしに練習を欠席したカネイラに続いてこれで4人目だ。

「ミスを犯してしまって、申し訳ない気持ちでいっぱいだ。ファンやクラブに謝りたい」と反省しきりのバネガ。飲酒運転により事故を起こしていたらと考えただけでも恐ろしい話だ。内部規律違反ということで彼にはクラブ側から何らかのペナルティが科せられることになるだろう。

 今シーズンは、ピッチ外での話題が何かと多いバレンシア。「中盤で重要な役割を果たしている」とバネガを称賛しているクーマン監督にとって新たな悩みのタネとなってしまったが、今後はバネガ自身がピッチ上で信頼を取り戻していくしかないだろう。

(スペイン通信)

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