アトレティコ・マドリーにまさかの敗北(4-2)。これでレアル・マドリーとの勝ち点差が再び5ポイント差となったバルセロナ。

「試合開始から先制するまで我々が試合をコントロールしていたが、多くの決定機を作ることはできていなかった。先制ゴールを決めた後、追加点を狙う気持ちが我々には欠けていた。有利なスコアになっても相手にダメージを与えるプレーをしなければならない。もっと追加点を狙いにいくべきだった」。

 試合後、敗因の一つとしてチームの追加点を狙う意識の欠如を指摘し、珍しくチームの姿勢を批判したライカールト監督。しかし、トゥーレ・ヤヤの招集外、メッシのベンチスタート、エジミウソンのスタメン起用など同監督のローテーション、迷采配に批判が高まっている。

 レバンテ戦、バレンシア戦で良いプレーを見せたメッシのベンチスタートについては「オーバーワークにより、万全な状態ではなかったため」と説明したライカールト監督。同じくフィジカルに問題があったためトゥーレ・ヤヤを招集メンバーから外したこと、それにデコのベンチスタートはおそらく4日のチャンピオンズリーグを見据えてのものと考えられる。しかし、“クン”アグエロとフォルランの2トップを止めるためにはトゥーレ・ヤヤのような強力な守備的MFが必要。実際、エジミウソンは中盤で“クン”アグエロを抑え切れず前半でピッチを後にしている。

 多くの試合を戦い抜いていくためにはローテーション制も必要だが、それが完全に裏目に出て、大きな代償を払うこともある。チームの調子も上向きだっただけに、手痛い結果となったバルサ。昨年末のレアル・マドリー戦のようにこれまでも何度かその迷采配でバルサファンをがっかりさせたライカールト監督の去就についても再び議論が沸きそうだ。まずはセルティック戦で挽回するしかないだろう。

(スペイン通信)

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