フランスのリーグ杯準決勝(26日)でオセールを相手に3―2で勝ち、決勝にコマを進めたパリ・サンジェルマン(PSG)だが、ひとり苦悩を抱える選手がいる。PSGの守護神であり、フランス代表の第2ゴールキーパーでもあるミカエル・ランドロー(28)だ。

 28日付のレキップ紙は、オセール戦で凡ミスを犯しゴールを許したランドローの問題について、全面を割いて取り上げている。同紙によると、ランドローのミスによる失点は、過去5ヶ月間で7度(うちフランス代表の試合で2度)に及ぶ。ここへ来て、起用を続けるル・グエン監督に疑問を投げかける声が高まっているのは、3試合連続でミスを犯しているからだ。

 早くも17歳でナント(当時1部)の正GKとしてデビューしたランドローは、あと1試合でリーグ・アン出場400試合を迎える。現役GKではフランス代表の守護神グレゴリー・クペ(リヨン)に続いて2位。GK以外を含めても、リリアン・ラスランド(ニース)に続いて3位の出場試合数を誇る。

 ナントからPSGに移籍した昨シーズン以来、リーグ戦、カップ戦など全試合でフル出場を続けている。ナント時代も含めて、ここ4シーズンはつねにチームが降格の危機と戦ってきた。レキップ紙は精神的な疲労が蓄積しているのもスランプの原因ではないかと分析している。

 ランドローに凡ミスが目立つとはいえ、PSGの失点は、首位のリヨンと並びリーグで4番目に少ない。ランドローは精神面でもチームを引っ張る存在。加えて、控えのアロンゾが2005年5月以来、公式戦に出場していないことも、ル・グエン監督がランドローの起用を続けざるを得ない理由のひとつだ。監督は26日の試合後も、「ミカエルは次のボルドー戦(3月2日、第27節)にも出場する。我々の最高のゴールキーパーだ」と明言している。

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