リーガ後半戦に入ってからの成績は1勝1分4敗、そしてスペイン国王杯とUEFAカップの敗退。前半戦の勢いも失速し、すっかり調子を崩しているアトレティコ・マドリー。こうなると出てくるのがアギーレ監督の進退問題である。来シーズンのチャンピオンズリーグ出場権を獲得しても、アギーレ監督の続投はないと噂されている中、今週末の試合でチームのパフォーマンスと結果に改善が見られない場合、シーズン終了を待たずしてアギーレ監督が“さようなら”する可能性が出ているようだ。ちなみに今週末の対戦相手は昇り調子のバルセロナだ。

 現在、勝ち点41でリーガ4位につけるアトレティコだが、ここ最近の試合で勝ち点を積み重ねることができず、5位セビージャ、6位エスパニョールとの勝ち点差はたったの2ポイント。今週末のバルサ戦でアトレティコが負け、セビージャ、エスパニョールがそれぞれ勝つようなことがあれば、アトレティコは6位に転落することになる。

 リーガで上位につけているものの、スペイン国王杯とUEFAカップで敗退し、ナーバスな状態にあるアトレティコ。バルサ戦での勝利は何より最高の薬となるはず。そんな中、27日の練習中にアグエロが右太腿の筋肉を傷め、バルサ戦への出場は微妙な状況という嬉しくないニュースが届いた。今は何とか間に合ってくれることを祈るばかりだろう。

 アトレティコの目標はチャンピオンズリーグ出場権獲得となる4位以内でリーガを終えること。今後のためにもバルサに勝ち、調子を取り戻すきっかけにしたいところだろう。バルサ戦はアギーレ監督、そしてチームにとっても正念場となる。

(スペイン通信)