イタリアではPKの成功率がしばしば話題になる。ディフェンス第一のお国柄だけに、得たPKの重みは計り知れない。PKキッカーには絶対の信頼が必要とされる。
 セリエAの1シーズン最多PK連続成功記録は、ロベルト・バッジョが持っている。ボローニャ時代の1997-98年に11回連続で決めた。バッジョのキャリア通算68PK(83回中)は歴代最多記録でもある。成功率も通算81.92%を誇り、スペシャリストの面目躍如といったところだ。

 しかし1シーズン最多PK記録となると、1995-96年に12PKをマークしたジュゼッペ・シニョーリに一歩及ばない。複数シーズンにわたって連続成功させた記録なら、60年代にインテルのFWとして活躍したボニンセンニャに軍配が上がる。1963-64年シーズンから足かけ4年にわたって19回のPKを連続成功させている。

 今季インテルのエースとして君臨するイブラヒモビッチは、現時点でのゴール数14(※ムトゥと並んで3位)のうち、7回のPKチャンスをすべて成功させている。先達ボニンセンニャにならって初の得点王獲得はなるだろうか。

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