どのリーグ戦でも優勝を狙うチームであれば、アウェイゲームでの取りこぼしをいかに少なくするかは長いシーズンを戦う上で重要なファクターとなる。1993-94年シーズンまで「勝点2」制度を導入していたセリエAでは、アウェイでのドローによって得られる勝点1の価値は値千金だった。

 1991年9月のアスコリ戦を0対1で勝つと以降の26か月、計38試合にわたってミランはアウェイでの不敗記録を守った。現イングランド代表監督カペッロに率いられていた当時のミランは、そのシーズンから無敵の3連覇を達成する。

 この記録に挑もうとしているのが現在のインテルである。アウェイで最後に敗れたのは2006年4月のエンポリ戦。先週末のサンプドリア戦では敗色濃厚だったが、クレスポによる起死回生の同点ゴールでアウェイ不敗記録を32試合にのばした。
 審判の笛が有利だという非難の声が絶えないが、ここ数シーズンのインテルにしぶとさと勝負強さが備わっているのは間違いない。