24日に行われたレバンテ戦でハットトリックを決めたバルセロナのサミュエル・エトーだが、意外にもリーガでは初のハットトリックとなった。これまで2度ハットトリックを決めているエトーだが、いずれも違う大会でのもの。

 まず最初のハットトリックはマジョルカ時代、2003-04シーズンのUEFAカップ1回戦第2戦、アポエル・ニコシア戦(4-2)でのもの。そして2度目は、バルセロナがヨーロッパチャンピオンに輝いた2005-06シーズンのチャンピオンズリーグ、グループ予選、パナシナイコス戦(5-0)でのものだ。

 今シーズン、開幕後の負傷による戦列離脱、そしてアフリカネーションズカップ参戦のため、リーガは6試合の出場にとどまっていたエトー。だが、レバンテ戦では久々にロナウジーニョ、エトー、メッシの“REMトリオ”が復活。エトーがリーガで初のハットトリックを決め、試合ボールを家に持ち帰った。

 エトーが前線で動き回ることで、チームの攻撃にも流動性が生まれ、スペースも生まれる。そして、メッシとロナウジーニョらがそれを活かすといったプレーが見られた。エトーの存在は大きい、レバンテ戦で改めてそう感じさせてくれた。エトーのハットトリックはゴール以上のものをチームにもたらしたと言える。エトーは、その気合いのこもったプレーでこれからもチームを引っ張っていくに違いない。

(スペイン通信)

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