リバプールのラファエル・ベニテス監督が、来シーズンに向け守備陣の補強に着手し始めた。このスペイン人監督が白羽の矢を立てたのは、シャルケのブラジル人DFラフィーニャだ。

 2005年からシャルケでプレーするラフィーニャは、右サイドバックのポジションで目覚しい活躍を続けており、ベニテスの獲得リストに名前が浮上したようだ。ベニテスは、すでにスカウトを送り込んで情報収集を重ねており、今シーズン終了後には500万ポンド(約11億円)を費やしてこのブラジル人の獲得に乗り出す予定だという。

 ベニテスからの関心について、ラフィーニャも喜びを隠そうとはしない。英語に翻訳すると“リトル・ラファ”という意味の名前を持つこのブラジル人DFは、「リバプールはプレーしてみたいクラブの一つだ。シャルケにとってもメリットがあるなら、ぜひ話し合いを進めたいと思う」と語っている。

 しかしながら、シャルケ側に放出の意思はないようだ。GMのアンドレス・ミュラーは、「我々の選手がリバプールのような名門から注目されることは喜ぶべきことだ。しかし、我々は誰ひとりとして放出するつもりはない」と徹底抗戦の構えをみせている。

 先日行われたチャンピオンズ・リーグ決勝トーナメント1回戦ではイタリア王者に2-0の勝利を収めるなど、得意のカップ戦で本領を発揮したベニテス。しかし、国内リーグでの安定感を欠いた戦いには批判の声も多いだけに、手薄な守備陣の補強を急ピッチで進める考えのようだ。

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