2006-07シーズンの大爆発により世界のフットボールファンが注目するクラックとなったバルセロナのレオ・メッシ。テクニック、左利き、そして“5人抜き”や“神の手ゴール”などそのプレーの類似性からアルゼンチンの英雄ディエゴ・マラドーナと比較されることも多々ある。そしてマラドーナもメッシを後継者と自ら認めている。だが、そのマラドーナと比較されることを嫌がるのはメッシの父親ホルヘ氏だ。

「息子がディエゴと比較されるのは好きじゃない。プレーした時代も選手も違う。マラドーナは唯一の存在。比較はできない」。

 先日、メッシはEFE通信主催による2006-07シーズンのリーガ最優秀南米選手賞に選出されたが、その授賞式後にホルヘ氏はそう語っている。マラドーナとの比較は大きなプレッシャーであり、過剰な期待を危惧する父親の気持ちの表れだ。とはいえ、若くして、ものすごい速さで多くの成功を得ることでメッシが自分を見失うことはないときっぱり。「息子はうまく対応している。何か問題を抱えるようなことがあれば、もちろん心配だが、うまくやっている。それに、彼は少しずつ成長してく必要があるってことも分かっているよ」とコメント。

 ピッチを離れたメッシは謙虚な青年だ。「まずは人として素晴らしい人間になって欲しい」と語る父親や家族のサポートを受け、メッシはフットボールに集中し、これからも成長し続けることだろう。周囲の喧噪をよそに。

(スペイン通信)

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