マンチェスター・ユナイテッドのアレックス・ファーガソン監督は、DFウェズ・ブラウンとの契約延長交渉が暗礁に乗り上げていることについてコメント。代理人の存在が交渉を複雑にしていると語り、不快感を露にした。

 ブラウンとの契約が今シーズン限りで終了するマンU。クラブ側はすでに契約延長のオファーを提示しているが、この28歳とはいまだ合意に達していない。この状況に指揮官のファーガソンは、「自分の利益しか考えない代理人が全ての原因」とコメント。ガリー・ネビルの負傷離脱で出場機会を増やし、今シーズンここまで33試合の出場を記録してブラウンに対し、代理人の都合に振り回されないよう訴えかけた。

「最近の選手たちは、代理人の懐具合に左右されている。私はこのような状況が残念でならない。今回の契約については、もはやブラウン側が決めることだ。我々はすでにオファーを提示しているのだからね。正直に言って、我々が提示した条件は素晴らしい内容だ。彼を必要としていなければ、我々が契約延長を申し出ることはない。ウェズは12歳からこのクラブにいるが、今の選手はそんなことに左右されないのだろう。代理人は自分の都合のいいように立ち回るもの。それに納得しているのなら、状況はこれ以上進展しないだろう」

 ブラウンの代理人を務めるポール・マーティンは、週給5万ポンド(約1000万円)の条件を要求しているが、ファーガソンはこれを受け入れるつもりはないと断言。代理人に対する嫌悪感を露にした老将は、マンU生え抜きDFの退団もやむを得ないという姿勢を崩すつもりはなさそうだ。

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