これまでメディアを賑わせてきたロナウジーニョのミランへの移籍の噂に終止符が打たれようとしている。先日のナポリ戦でようやくセリエAデビューを飾り、初ゴールまで決めた期待の若手パトが、ロナウジーニョのミラン行きの扉を閉じさせてしまったようだ。

ロナウジーニョは、ベストコンディションではない。ミランのようなチームに不可欠の存在だとは思わない。攻撃陣はロナウドやパトで強化されている」。

 ロナウジーニョ獲得に並々ならぬ意欲を燃やしていたミランのベルルスコーニ会長はそうコメント。ロナウジーニョ獲得をすっぱり諦めた様子である。同じくミランのアンチェロッティ監督もロナウジーニョがミランに行く可能性について「ない。ロナウジーニョは来ないだろう。クラブは将来有望な若手選手であるパトを授かっている」と明言し、パトの成長に期待を込めている。

 ミランの会長と監督の口から出てしまった「ロナウジーニョは必要ない」。2010年までバルセロナと契約を結んでいるロナウジーニョが残留する可能性はもちろんあるが、これでロナウジーニョの行き先は、彼を獲得したがっているもう一つのクラブ、チェルシーに向かっていくのだろうか。

(スペイン通信)