ポーツマスのハリー・レドナップ監督は、ニューカッスルの新監督に元イングランド代表キャプテンのアラン・シアラーを推薦すると語った。

 先週の土曜日にニューカッスルからの監督就任オファーを断ったばかりのレドナップは、地元の英雄として未だニューカッスル・ファンから高い支持を集めているシアラーが監督を務めるべきとコメント。この元イングランド代表FWに監督経験がないことについても、ニューカッスルでのプレー経験がそのデメリットを帳消しにするだろうと語っている。

「私ならアランに監督を任せるね。彼ほどパーフェクトな人材はいない。監督経験がないことなど問題にはならない。彼はフットボールをよく理解しているのだからね。経験が必要などというのは、我々のたわ言だよ。(サンダーランド監督の)ロイ・キーンだって未経験のまま就任したが、もう一人前の監督だ。私は彼の発言に耳を傾けるし、彼が指揮する試合だって観る。なぜなら、彼は必ずトップに登り詰める男だからだよ。同じことはアランにも言える。アランはニューカッスルを知り尽くしているし、ファンも彼を愛している。チームをよく知っているから、経験の無さもあまり問題にならないだろう。彼はニューカッスルのアイドルなんだからね」

 レドナップと同様、ニューカッスル・ファンはシアラーの監督就任を求めているが、クラブ首脳陣は経験豊富な監督の就任にこだわりを見せており、現在はブラックバーンのマーク・ヒューズ監督に触手を伸ばしている様子。しかし、ヒューズも「ブラックバーンを離れる気はない」と語っており、交渉が難航することは間違いない。ここ数シーズンは結果を早急に求める余り、監督解任を繰り返してきたニューカッスル。クラブ首脳陣にとっては大きなギャンブルとなるシアラーの監督就任だが、古豪復活にはクラブのアイドルを指揮官に迎えた上で、長期的展望を持った再建プランを立てることが必要なのかもしれない。