「エトーの代表への合流遅れはカメルーン協会から許可を得ている」がバルセロナ側の言い分。これに対し、カメルーン協会側は「エトーの合流遅れについてバルセロナと合意していない。他の選手同様、直ちに代表合宿に合流するべきだ」と反論。アフリカ・ネーションズ・カップに向けサミュエル・エトーのカメルーン代表合宿合流を巡って両者間での意見の食い違いをみせ問題となっているが、最終的に同協会はエトーの合流を遅れることを認めた。これによりエトーは13日までバルセロナに留まり、スペイン国王杯、セビージャ戦、リーガ、ムルシア戦の2試合の出場が可能となった。

 エトーとカメルーン代表の監督が話をし、ケガから復帰したばかりのエトーにとって代表で練習するよりも、クラブで練習し試合に出るほうが彼のフィジカルコンディションのためにもベストだと監督が判断し、エトーの1週間の代表合流遅れを認めるに至ったとのこと。

 しかし、アフリカ・ネーションズ・カップに貴重な戦力を送り込んでいる他のクラブにとって穏やかでは決定だ。まず、バルセロナが国王杯で対戦するセビージャはマリ代表のカヌーテ、ケイタがすでに代表合宿のためチームを離れているし、マリ代表のレアル・マドリーのディアッラにしても、カメルーン代表のエスパニョールのカメニ、マジョルカのウェボにしても同様だ。エトーの特別措置に対し不満の声が上がるのも否めないだろう。

(スペイン通信)