昨年夏、アルゼンチンのリーベル・プレートからイタリアのラツィオへの入団が内定していたものの、EU圏外ということが障害となり、移籍が成立しなかったGKカリーソ。ラツィオ、リーベル双方とも、彼をラツィオに移籍させるために働きかけた結果、その後カリーソはイタリア国籍の取得を申請。これが認められれば、1月31日まで開かれているマーケットにおいて、正式に移籍が実現する。

 しかし、イタリアの国籍を管理・審査する政府機関はこのほど、カリーソのイタリア国籍申請の書類に偽造の疑いが生じたと指摘。そのため、カリーソはイタリアのピネローロ裁判所から聞き取り調査を受けさせられた。

 南米の選手が会ったこともない遠縁をたどってイタリア国籍を取得する件では、過去にはベロンやレコバなど、多くの選手が偽造行為からペナルティを受けている。今回のカリーソの場合、イタリア国籍が認められない可能性が高まっており、ラツィオ移籍は再び難局を迎えている。